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国立能楽堂特別企画公演 呼声 道成寺

d0226702_11085997.jpg国立能楽堂特別企画公演 明治百五十年記念 苦難を乗り越えた能楽
2018年12月22日(土)13時より

狂言 大蔵流
呼声
シテ(太郎冠者)山本東次郎、アド(主)山本則孝、(次朗冠者)山本則俊

能 宝生流
道成寺
シテ 宝生和英、ワキ 宝生欣哉、ワキツレ 御厨誠吾、野口琢弘、アイ 山本則重、山本則秀
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 柿原弘和、太鼓 金春國直
後見 朝倉俊樹、當山淳司
鐘後見 野月聡、水上優、和久荘太郎、東川尚史、川瀬隆士
狂言鐘後見 山本東次郎、山本則俊、山本則孝、若松隆
地謡 武田孝史ほか計6人


揃いの肩衣の太郎・次郎冠者が楽しい呼声。どちらが太郎冠者を呼ぶかで主と次郎冠者が争うのは和泉流には無いような。
昔、いかめしくてあまり面白くないな、と思った東次郎の演技。なんかしみじみ楽しかった。


さて、道成寺。人気であぜくら先行販売では変えず、翌日e-plusで。なぜ、わざわざチケット会社に卸すかなあ。人気役者の日に団体入れたりしている日もあるし。
ま、それはさておき道成寺。鐘後見の則孝、若松が前後で鐘を運び、東次郎と則俊は鐘を支えて入場。鐘を釣るのは東次郎&則俊。鐘後見は山本家が最高というが、確かに観ていて気持ちいい。
宝生流では道成寺の時の地謡は六人、本日のシテ方の鐘後見は肩衣はあるが袴は短い。

宝生欣哉が、鐘供養をするので皆に知らせよ、女人禁制だぞ、と能力に。常座から、シテ柱、ワキ柱、笛柱までひどくゆっくり歩いて重々しく告げます。

怪しい女登場。なかなか良い面です。
花のほかには松ばかり暮れ初めて、鐘や響くらん…。

乱拍子。新九郎が斜めを向いて打ち出すのですが、観世流の小鼓は初めてかもしれない。顔を真っ赤にして打っていて、大変に力の入った掛け声です。
急の舞に入るとなぜか鐘を抑える後見が交代。やはりあれは軍手をした方が宜しい作業かもしれない。

鐘入りも宝生流は後ろ向きというか、笛の方を向いて入る。落とした烏帽子を蹴散らして。
迫力あった。

そして能力たちが雷が落ちたか地震か、と騒ぎまわる。動きは割と地味。万作家の派手さとコミカルは観世に合うが、これは宝生に合うような気が。

欣哉が「今だから打ち明けよう」と言う風に鐘にまつわる恐ろしい話を。それを初めに言ってくれればあの白拍子は入れなかったのに…。今回聞いていて気付いたのだが、まなごの庄司の娘が追っかけたのは熊野詣の先達で、熊野に逃げ込む途中にあった道成寺に駆け込んだのですね。

さて、鐘が澄んだ音をたてます。と、するすると上に。中からは鬼女が。衣はかづかない。
唐織の雪持ち椿は宝生流の決まりだそうです。
般若の面が凄く個性的で面白い。

うーん、後場はどこも同じだなあ。あ、追い詰められた後シテは橋掛を駆け込んで最後ぐわっと飛び上がったのが怖かった。

鐘を下ろして綱を巻いて退場する鐘後見。なんだかお茶のお点前を観ているよう。

麺は前シテが龍右衛門の泣増、後シテが般若(浮木)。

by soymedica | 2018-12-28 23:02 | 能楽 | Comments(3)
Commented by 通りすがり at 2018-12-29 23:42 x
山本家に「則正」いませんよ。
Commented by soymedica at 2018-12-30 08:59
ご指摘ありがとうございます。訂正しました。
Commented by 通りすがり at 2018-12-30 16:34 x
「のうり」?ひどいね。
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