国立能楽堂夏スペシャル 素の魅力 

d0226702_12421702.jpg国立能楽堂夏スペシャル
国立能楽堂開場三十五周年記念 素の魅力
2018年8月30日(木)18時30分より

舞囃子・新作
智恵子抄
智恵子 鵜澤久、光太郎 櫻間金記
笛 松田弘之、小鼓 鵜澤洋太郎、大鼓 國川純
地謡 観世銕之丞ほか6人

狂言小唄 花の袖 和泉流
野村又三郎

独吟 泰山府君 金剛流
野村又三郎

仕舞 小歌 宝生流
シテ 宝生和英
地謡 武田孝史ほか4人

一調 放下僧
謡 岡久広、小鼓 曽和正博

袴狂言 釣り狐 前
シテ 野村万作、 アド 野村萬斎


最近舞囃子って観ていませんが、揚幕から登場でしたかね。しかも二人。1人が智恵子、1人が光太郎。実は智恵子抄も高村光太郎もきちんと読んだことないので、「なんだか現実離れした芸術家の恋愛の話」としか思っていませんでしたが、こうして能仕立てにすると面白い。
これ、シテが男性で成立するのかな?とも思いますが。
舞囃子部分を見ただけの感想では非常に良くできています。ここから、新しい能楽を展開させることができたかもしれないエポックメーキングな作品だったのでは。武智鉄二って凄い人だったんだなあ。

次いで野村又三郎の謡。これは解説によると泰山府君の一部を小舞に見立てたものだそうで、花盗人、隠狸、二人袴などで使われるとか。確かに泰山府君は観たことないのに、この謡は何回か聞いたことがあります。又三郎さん、口ひげを生やしてなかなかカッコいい。

放下僧の仕舞と一調、こうやって並べてみると面白い。そして、和英はなんだかちょっとかっこよくなってきた。

そして釣狐。調べたら2014年に「万作を観る会」で芸歴80年記念でやはり袴狂言でやっている。前回は手足に狐の装束をつけていましたが、今回は本当に頭巾だけ。
息が上がってしまうのと、声の制御が一部効かなくなっているのが気になるけれど、運動能力は凄い。

萬や万作の舞台となると滑稽なことをやっているのに客席が畏まっている感が強いのだけれど、今回は白蔵主が未練たっぷりに罠のネズミのところに戻るたびに客席から笑い声が上がって良かった。
ただやはり、4年前と比べると衰えたな、と。芸と体力のバランスが取れなくなってきている。(でも、萬斎くん、そんな全身で心配そうにしたらダメだよ。)

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by soymedica | 2018-09-04 08:29 | 能楽 | Comments(0)
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