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体感する能 七人猩々

d0226702_15553556.jpg和の会主催宝生流能楽公演 体感する能

謎解き!体感ナビ 狂言
金子直樹、谷口賢志、甲斐田裕子
構成/脚本 内田裕士

狂言 蚊相撲
シテ 山本泰太郎、 アド 若松隆、山本則孝

謎解き!体感ナビ 能楽

能 七人猩々
シテ 宝生和英、ツレ 高橋憲正、東川尚史、佐野玄宜、當山淳司、金森良充、川瀬隆士、 ワキ 野口能弘
笛 栗林祐輔、小鼓 飯富孔明、大鼓 佃良太郎、太鼓 小寺真佐人
後見 藪克徳、今井基
地謡 武田孝史ほか


プログラムには第十四回と書いてあるが、第十回ファイナルとも言っているし、「体感する能」が第十回なのか?和の会として十四回目なのか…。
前回このシリーズを見た時にはこんな構成だったろうか?狂言と能の前にそれぞれ解説が入る。そして、ロビーでは装束や面の体験コーナーが。
能の時にはwearable deviceというらしい字幕や解説が写るメガネが貸し出されて、SF映画から抜け出たようなお客さんもちらほら。

解説では谷口賢志の一人芝居があったり、プロジェクター使ったりと意欲的だったけれど、見所のお客さんって意外に「能を見るのは初めて」タイプは少なかった。学校公演なんかでは喜ばれそうな構成なのだけれど、高校とか美大とかに売り込んではどうかな。


解説によると蚊相撲の蚊の嘴は細長い棒でしたが、何となく紙をストロー状に丸めたものかと思っていました(家による違いもあるのかもしれない)。
蚊の精を雇い入れてしまった主人と太郎冠者。相手が蚊の精だと気づいても相撲に勝ちたい!というところがすごい。
蚊は風に弱いということで、一生懸命あおいでついに嘴を抜くのだけれど、あおぐのは普通の扇でした。和泉流だったか、巨大な団扇を持ち出す家もあったり、相手が蚊の精だと気づくまでにどのくらいかかるかとか、細部の変化が色々ある曲ですね。


七人猩々
囃子方も地謡も裃姿。
正先に壺、後ろに一畳台。出てきた高風はセリフを言うだけで、ひしゃくで酒を汲むシーンが無くて残念。
どうもロビーでの説明を小耳にはさんだ限りでは猩々面には雌雄があるらしいのだけれど、鑑別できず。
二番目に出てきたのがシテ。扇を開いて構えたり、ほかとちょっと違う。

いくら酒を飲んでも「面色変わることなし」ってそうでしょう。もともと赤いもの。
7人が華やかに舞を披露しました。でも7人もいるとかえって躍動感が欠けて、ちょっと不完全燃焼でした。

そして解説でも言っていたように祝言能なので、そんなに説明がいるだろうか?帰るとき後ろの人がハイテク眼鏡について「これ、ちょっと煩い感じだったわね」と言っていたのもむべなるかな。


物品で色々買ったり、楽しかったけれど今回最後。若い家元にはまた新機軸を考えてほしいな。

by soymedica | 2018-08-04 20:00 | 能楽 | Comments(0)
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