銕仙会定期公演7月 杜若 二人大名 熊坂

d0226702_16014110.jpg銕仙会定期公演7月
2018年7月13日(金)18時より@宝生能楽堂

杜若 素囃子
シテ 浅井文義、ワキ 福王和幸
笛 一噌隆之、小鼓 曽和正博、大鼓 佃良勝、太鼓 小寺真佐人
後見 清水寛二、浅見慈一
地謡 浅見真州ほか

二人大名
シテ(大名・甲)山本泰太郎、アド(大名・乙)山本則秀、(通りの者)山本則孝

熊坂
シテ 観世淳夫、ワキ 宝生欣哉、アイ 山本凛太郎
笛 内潟慶三、小鼓 大倉源次郎、大鼓 亀井忠雄、太鼓 金春國直
後見 観世銕之丞 永島忠侈
地謡 西村高夫ほか


ちょっと季節外れの杜若。小書きの「素囃子」とは、パンフレットによると:序の舞がイロエに代わるほか、「恋之舞」と同様にシテが真の太刀を佩き、初冠に梅や杜若の心葉を挿して日陰之糸をたらすなど、いでたちも変化する。ということなのですが、後半も比較的長いので、そして狂言もあるので、舞を短くしました、と言う感じ。
浅井文義は地味だけれど好きな役者です。

旅の僧がなぜか長袴でやってくる。
昔、福王和幸が杜若の旅の僧で出てきたら似合わないだろうな、と思っていたけれど、実際に見てみるとこの人の華やかな外見が割とマッチ。きっと咲いている杜若は光琳の杜若のような豪華なものなんだろうな、と思わせる。

そこに不思議な女がやってきて、ここがあの業平が杜若の歌を詠んだところだと教えます。
そして一夜の宿を申し出ます。

なんかやっぱりこの浅井文義、地味だなあと思っていたのが後場で裏切られました。
ビブラートがかかったようなちょっと特徴のある華やかな謡で、男装の麗人がキラキラと動くさまがとてもきれい。
橋がかりまで大きく使って、色々な女性とちぎったこと、それは歌舞の菩薩である自分の救済の方法であったことを告げます。日本のドン・ファンにはそういう謂れがあるんですよ。

最後の「色ばかりこそ昔なりけれ」のところで、ふっと何かをのぞき込むようなしぐさをしたと思ったのは気のせいだったのでしょうか。そして、「杜若花あやめ、梢に鳴くは」のところで最初に上を見上げ、次に下を向くのが不思議でした。こういうところ、お稽古している人に聞いてみたいな。

後半、立ち姿の時つま先が開くのがちょっと気になりました。

面は孫一(伝 竜右衛門作)


ここで失礼しようかと思ったのですけれど、狂言の二人大名、観たことない演目だったのでこれ見てから帰ろうと。

二人の大名がやってくる。泰太郎の長裃の柄が雪輪。季節じゃなくても良いのかな。
通りがかった則孝に無理やり太刀持ちをさせたら、逆に脅されて芸をさせられた挙句に太刀もひとこし(短い方の刀)も取られる羽目に、という話。
二人の大名がさせられる芸が面白い。
鶏の喧嘩のまねとか、犬の噛み合う真似(犬はビョウビョウと鳴くのは本当だ!)。起き上がり小法師のまねなんて本当に大変そうだけれど面白い。

これ、夏休みに子供に見てやらせる教室の題材にしたら面白いだろうな。


熊坂は失礼して帰りました。

[PR]
by soymedica | 2018-07-22 17:13 | 能楽 | Comments(0)
<< 国立能楽堂定例公演七月 花筐 ... セルリアンタワー能楽堂定期能七... >>