銕仙会定期公演五月 咲嘩 朝長

d0226702_15265039.jpeg銕仙会定期公演五月 
2018年5月11日(金)18時より@宝生能楽堂

咲嘩
シテ 野村萬、 アド(主)野村万之丞、 小アド(咲嘩)野村万蔵

朝長
シテ 浅見真州、 ツレ(侍女)浅見慈一、トモ(従者)長山桂三、 ワキ 宝生欣哉、 ワキツレ 大日方寛、御厨誠吾、 アイ 能村晶人
笛 竹市学、 小鼓 幸清次郎、 大鼓 國川純、 太鼓 三島元太郎
後見 浅井文義、谷本健吾
地謡 観世銕之丞ほか


浅見真州の朝長だというのに、空席の目立つ見所。しかもお客さんに若い人が少ない…。
咲嘩、どんな曲だろうと思っていたら、これは何回か観たことあるぞ。題名と内容と結びついていなかった。
野村萬、この年でまた一つ突き抜けて可笑しみが増しました。何だか見ているだけで楽しい。しかし、万之丞君のせりふが聞きにくいのは直してあげた方が良いと思います。


朝長。囃子方が入ってくると、小鼓の幸清次郎、年取ったなあと思う。そして今回大鼓の音が小さいような気がするのは気のせいでしょうか。
曲の内容を示すように、僧の一行はしみじみした謡。青墓へとやっとたどり着きます。

そこに侍女と従者を従えた何となく金持ちそうな女が。手には榊。長者の装束は渋い金地に草花が描かれているようで、豪華でかつ落ち着いている。何となくこの三人の声のハーモニーがお化けでも出て来そうな感じに聞こえる。そして地どりも小さな声で暗い…。

墓の前の僧を見つけた長者。僧はやっぱり「某」って名乗るんですよね。しかも詮索が厳しい時節柄、墓参りには朝長の死後10年たってやっと来られたと打ち明けます。
それを聞いた長者が朝長の最後を語ります。ここのところはさすが浅見真州、しみじみと上手ですが、地謡も負けず劣らず情感たっぷり。にしめます。

長者が中入りした後の能村のアイ語り、この人こんなに語れる人だったのか。

そして後シテ登場。出た瞬間思ったのは「これは若武者だ」という事。前シテの女性から見事に雰囲気を変えるのはさすが。ちょっとするとその神通力が消えて何となく年取った感じになってしまったのはお疲れなのでしょうか。

幼い頼朝は捕えられてどうなってしまうかわからない、父も兄も亡くなってしまい、弔ってくれる青墓の長者に感謝する朝長。
最後のクライマックス、馬に乗ったまま膝を矢で射貫かれる型のところまで、いつもちょっと長いと感じるのですが、そこをだれずに持っていくのはさすがのベテラン。でも最後の射られる型のところはもっと若々しくやってほしかったかな。

もっと何回も見て知りたい曲です。

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by soymedica | 2018-05-20 13:38 | 能楽 | Comments(0)
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