万作狂言会 蝸牛 孫聟

d0226702_12184057.jpg万作狂言会 
2018年3月10日(土)14時より@セルリアンタワー能楽堂

お話 葛西聖司

蝸牛
山伏 内藤連、 主 岡聡史、 太郎冠者 中村修一

孫聟
祖父 野村万作 舅 深沢博治、 太郎冠者 月崎晴夫、 聟 飯田豪

お話は狂言一般について。
なんだかやりにくそうだった。

先日満斎の山伏、高野の太郎冠者で観たばかりの蝸牛。まだまだあの二人には勝てないけれど、なかなか面白かった。
見ながら、この間寄生虫の本に出ていた「ナメクジを食べる」話を思い出した。ああいうぬるぬるしたものを食べて、年寄りの関節や腰の痛みを和らげる、という民間療法があるそうで、カタツムリを食べる、と言うのも同じ意味なのでしょう。

終わり方が、面白くて、主に「何をやっている!」と言われた山伏が法力で姿を一瞬消し、最後に「でんでんむしむし!」と叫んで脅かすというもの。このタイプは初めて見たような気がする。

今回、劫量を経た(こうりょうをへた)という新しい言葉を覚えました。

孫聟は初めての演目。
本日はきっと聟入りがあるからうるさい祖父を友達のところにやろうと相談する舅と太郎冠者。
こういうことに限って良く聞こえる年寄りはそれを聞きつけて隠居所から出てくる。

何となく直面でやると思っていたので、万作が面をかけて出てきてびっくり。たいして曲がってもいない腰を曲げて面をかけてかなり長いセリフを言うのだからかなり体力を使いそう。
面は顔の左が麻痺しているようなそういう作り。装束は柔らかそうだから絹かも。

聟登場。お決まりの「舅にかわいがらるる花聟でござる」のセリフで見所がクスっと笑うのが何となく好ましい。この聟、気が利いているのかいないのか、「お祖父さんに会いたい」と言いだす。
さっきから隠居所でまだかまだかと待っていたお祖父さん大喜び。
酒盛りにも参加し、聟を隠居所に誘ったりと、大はしゃぎ。

最後はちょっと寂しい終わり方だけれど、でも良かったね、お祖父ちゃん。



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by soymedica | 2018-03-19 12:20 | 能楽 | Comments(0)
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