国立能楽堂定例公演二月 痩松 熊野

d0226702_13402429.jpg国立能楽堂定例公演二月 
2018年2月16日(金)18時半より

痩松 和泉流
シテ(山賊)三宅右近、 アド(女)三宅近成

熊野 花之留 金剛流
シテ 金剛永謹、 ツレ 金剛龍謹、 ワキ 殿田健吉、 ワキツレ 則久英志
笛 杉市和、小鼓 幸正昭、大鼓 亀井広忠
後見 宇高道成、廣田幸稔、豊島幸洋
地謡 松野恭憲ほか


痩松は前に石田幸雄の山賊で見た印象が強いんですが、その時とは同じ和泉流でもちょっとセリフなどが違うような気が。大筋は同じで、ちょっと間抜けな山賊が女にやられてしまうというもの。三宅家のお二人もなかなか熱演で、見所もここぞというところで笑わせて、楽しい雰囲気で終わりました。近成、背が高すぎて足が着物の裾からにゅっと出ているのがおかしい。足が目立つから、仁王立ちはやめようね。


金剛流の熊野。色男の殿田が、「熊野をよべ」と。
一方こちらでは熊野の母の手紙を託された朝顔が熊野と面会。朝顔が息子の龍謹、大柄な金剛永謹が熊野。二人とも上手いが、息子が父の影になっている感じ。父引退の後に息子が大化けするパターンの親子ですね。は、ともかく、朝顔が若い軽い感じ、熊野がちょっと年増美人の感じ。
朝顔はさっさと引っ込んでしまっていつも残念。

熊野は母の手紙を宗盛に見せる。一緒に読むのだけれど、二人の位置がちょっと離れ過ぎていない?ああいうものか。
それと、着付けのせいなのか、熊野は下居するときとても窮屈そう。絶対にあれは着物が小さい。

手紙を読んでも「まあまあ、花見をしよう」という宗盛。この二人が舞台上に立つととても綺麗。
京都の待ちの中を華やかな車が進んで行く様子が目に見えるよう。この桜はもちろんソメイヨシノではなくて山桜、というのがまたしっとりして良い。

清水寺について花見の宴をする一行。道行きも綺麗だったけれど、舞も良い。
散る花を惜しみ、「散るを惜しまぬ人やある」でシオルのだけれど、無くても十分気持ちが伝わります。
最後、詠んだ歌を見せて宗盛に帰国を許される熊野。
ここが、本当に嬉しそうで可憐でした。

このブログ、観てから大分経って書いているので細部は忘れてしまいましたが、良い熊野を見たな、という暖かい気持ちがよみがえってきました。


笛は藤田六郎兵衛に代わって杉市和。「都合により」と、病気ではなさそうな感じの掲示でしたが。
そして地謡の豊島晃嗣にかわり宇高徳成が。

面は河内の孫次朗。ツレは近江の小面。



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by soymedica | 2018-03-05 13:10 | 能楽 | Comments(0)
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