現代能楽集VII 花子について
2月8日14時15分より@世田谷パブリックシアター/シアタートラム
5000円
葵上 近藤公園、西田尚美、黒田育世、宮河愛一郎
花子 小林高鹿、片桐はいり、近藤公園
班女 片桐はいり、西田尚美、近藤公園
作・演出 倉持裕
本当は14時からだったのだけれど折からの大雪のために15分遅れで開始。ロビーでコーヒーサービスがあった。前の方のとても良い席に空席があったのはたぶん来られなかった人。
一般受けする順番、というか私が面白かった順番は花子、班女、葵上。(花子は謡曲ではなく、狂言の有名曲)。
葵上はダンス中心で、かなりびっくりしました。ちゃんとホームページでは倉持がそう言っているのですが、見ていなかったので。謡曲の葵上や三島の葵上を知っているかどうかでかなり解釈や印象が異なるのではないかな。私には振り付けがあまりに説明的に見えたけれど、原作を知らない人にはどうなんだろう。
花子、笑いました。ネタバレしてはいけないのでここでは書けないけれど、狂言の花子(はなご)、確かにこういう話ですよね。だけど、本当にオカシイ。現代に移し替えると別の滑稽さが浮き上がってきます。
そして
班女。インターネットが凄く効果的に使われています。片桐はいりがやっている「女流漫画家」って美内すずえの描く自画像の戯画化のような出で立ち。
片桐はいりがぐいぐい舞台を引っ張っていきます。
…二日後の今、思い出すと花子より班女のほうが印象が強いかな…。
ということで、大雪をついて出かけたかいがあった舞台でした。まだ切符が手に入るようなら是非。