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神遊 第4回公演 狐塚 鳥追舟

神遊第44回公演 徹底解剖!薩摩能 鳥追舟

解説 観世元伯

素囃子 花重蘭曲
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 柿原弘和 太鼓 観世元伯

狂言 狐塚 小唄入
シテ(太郎冠者)山本則孝、アド(主人)山本凛太郎、(二郎冠者)山本則秀

シテ 狩野了一 ワキ(日暮殿) 森 常好  ワキツレ(左近尉) 舘田善博
アイ 山本則孝
子方/花若 友枝大風
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 柿原弘和
地謡 友枝雄人ほか全6人    
後見 中村邦生 友枝真也




職場にどえりゃー事件が持ち上がり、観能どころでは無い日々。とりあえず前半行ったのだから記録にとどめておこうと。

まずは観世元伯の解説、とありますが「これは太鼓の無い曲なので…。」と森常好&友枝雄人が助っ人に登場。
下掛宝生ではこの曲のワキ・ワキツレは同格に扱うそうです。ワキ中心の曲と言われると確かに。
ところで、解説のとき、観世能楽堂のように桶に腰掛けるのではなく、折りたたみ式の床几に座っていました。どちらが座りやすいのかな。

着付けの解説では、かつらをつけるところから見られました。胴着を着て上半身を膨らますのは、面が体躯より前に出ないように横から見てのバランスを考えてのことだそうです。そして、ちょこっと顎を出して面をかけると謡っているときにまるで面が謡っているようにみえるでしょ、と。

鳥追舟の話のもととなっている「日暮長者伝説」は最後には子供が川に身を投げるという悲劇で終わる鹿児島県さつま川内市に伝わる伝説だそうです。
今回は、関東鹿児島県人連合会大会の一環として行われた催しだそうで、ロビーには「最近能は観ていないけれどせっかくの機会だから、あの方もお見えになるし」といった感じのちょっと鹿児島弁の方がたくさんいらっしゃいました。こういうのも良いですね。

で、肝心の舞台はって?狐塚は観ましたが、鳥追舟は涙をのんで職場に戻りました…。
by soymedica | 2013-02-19 12:49 | 能楽 | Comments(0)
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