うつぼ舟 翁と河勝 梅原猛 

d0226702_003995.jpgうつぼ舟Ⅰ 翁と河勝 梅原猛
角川学芸出版 2008年12月10日初版発行

昔々子供のころ「隠された十字架」を読んだ記憶があって(内容は忘れた)、結構面白かった記憶が。
秦河勝が大荒大明神になった話から始まって、広隆寺の牛祭り、川勝一族の由来、奈良豆比古神社の三人翁、さらには「翁」とは何か、摩多羅神とはまで、の内容です。さすがに梅原猛、読ませます。素人が読んで面白いテンポ、面白い章建て、単純な文章の組み立て方(ためしに英語に訳すことを考えてみてください。用語はともかく、文法的には簡単。)。

この人の本に限らず、中沢新一などの本でも感じることですが、「そんなちっぽけな事実からそんな大胆な結論を!」と思えるのが良いところ。前提と事実が大きく間違っていなければ、大きく推論したほうが勝ちなのがこの世界らしい。後で他人が検証できないような論旨を展開してはいけない、というルールは無いんだな、ってだんだんわかってきました。
このシリーズ、2巻は能学研究者の間では若干トンデモ本扱いされているようですが、それも読んでみようかな。
by soymedica | 2012-12-07 00:02 | 本・CD・その他 | Comments(0)
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