三谷版 桜の園

d0226702_21121658.jpg三谷版 桜の園
原作 アントン・チェーホフ

2012年6月25日(月)19時より@パルコ劇場

ラネーフスカヤ:浅丘ルリ子、
ロバーヒン:市川しんぺー 
ワーリャ:神野三鈴
アーニャ:大和田美帆 
トロフィーモフ:藤井隆 
シャルロッタ:青木さやか
ドゥニャーシャ:瀬戸カトリーヌ 
エピゴードフ:高木渉 
ヤーシャ:迫田孝也 
ピーシク:阿南健治 
ガーエフ:藤木孝 
フィールス:江幡高志


これから見る方、15分前には着席していることをお勧めします。理由はヒ・ミ・ツ。

チェーホフの桜の園、初めて見ました。今までは真面目なお芝居として演じられてきたのだそうですね。没落貴族の悲劇として。でも原作を読むと、確かに悲劇では無い、と現代の(というかドライな)私の眼には見えます。市川しんぺーが「登場人物がもっとちゃんとした人たちだったら10分で決着のつく話」と語っていますが、それをこれだけ延々とああだこうだとやっているというのは、喜劇でしかない。
財閥解体の時代に読んだら身につまされて涙するぼんやりしたお姫様もいるのかもしれないけれど。

でも、「喜劇」としてやります、というのを前面に押し出すはプロモーションの手段としては上手いかも。もちろん、客席が抱腹絶倒するようなものではありませんが、じわっと可笑しい。吉本ではなくて古典落語とかチャップリンとかあのへんを考えてください。

三谷版と言っても原作と大幅にストーリーが変わっているわけでもなく、登場人物も同じ。配役が良かったですね。それぞれ「地じゃないの?」というぴったり感。しいて言えば理想ばかり行っている寄食大学生のトロフィーモフがあまりに立派に理想を語るので、本で読んだ時の彼の薄っぺらさ、うさんくささが薄められているところが気になりました。

1500円のとても中身の濃いパンフレット(写真)を売っているのでおすすめ。
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by soymedica | 2012-06-27 21:12 | その他の舞台 | Comments(0)
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