能楽講座

平成23年度観世会能楽講座 第一回絵馬

講師 観世清和、松岡心平
ゲスト 鎌田東二

「絵馬」という能は一曲に三種の舞がある大変にお得な能なそうです。

この能は天照大神自体を人間が舞ってしまうという大変に恐れ多い形なのですが、観世流では無く、より土俗的な所から出た能ではないかとのことです。同じ天照を題材とした能の「三輪」では、実際の天照大神を演じることは無く、この二つの能を比較しながら話はすすみます。

面白いことに宝生流では天照は男神で、観世流では女神なのだそうです。
中世には三輪の神様(蛇の神で人間との通婚伝説がある男神)が伊勢の神様と表裏一体となったことがあり(地理的にも東西で、関連のある位置だそう)その関係ではないかとの推測がなされていました。
太陽神が女性なのは世界的にみるとまれなことなのだそうです。

また、中世には密教の影響下で神道の組み換えが行われ、伊勢の神が蛇という考え方が出現したそうです。

歴史的には三輪のふもとに伊勢の神を祭ったのがはじめ(ひばら神社)で、最終的には伊勢の内宮に落ち着いた、ということもあるのだとか。

対談からの覚書なのでとんでもない間違いがあるかも知れませんが、まあ、こういった話のあとに、
能の三輪および絵馬からの仕舞を見せる講座でした。

能の実際のおけいこのときには?とか作りものの秘密、とか家元はお話し好き、話上手の方で楽しめました。根っからのエンターテイナーなのでしょうね。
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# by soymedica | 2011-04-11 22:18 | 本・CD・その他 | Comments(0)

国立能楽堂 4月の普及公演

4月9日(土)国立能楽堂 1時から4時半まで

正面席 4800円

(金剛流)
シテ:豊嶋三千春、ワキ:殿田謙吉、ワキツレ:坂苗融、ワキツレ:則久英志、アイ:山本則秀
笛:一曾康二、小鼓:幸正昭、太鼓:安福建雄、太鼓:助川治
後見:豊嶋訓三、豊嶋幸洋、重本昌也
地謡:田村修、坂本立津朗、元吉正巳、豊嶋晃嗣、宇高竜成、宇高道成、遠藤勝實、田中敏文

鎌腹(大蔵流)
シテ:山本則俊、アド(妻):山本則重 アド(仲裁人)山本東次郎


満席。若い人多し。
何と最前列の席だったのを忘れていた。藤は飾り物が中央にでるので、若干視野は悪し。でも、なかなか最前列真ん中なんて当たるものじゃない(国立能楽堂のネット販売は席をコンピューターが指定してくる)。
始めに馬場あき子が30分ほど能の解説をするのだが、その中で彼女が引用した前半僧が引用する歌と、実際に謡われる歌が違うのは、これは流派によるのか?
(調べると彼女が引用したのは観世流のものらしい。http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/ceffc66c35d74b4a159ecfbe1eaebabe/9a)

後半の藤の精の舞がメインなのだが、とてもきれい。何となくおとなしい感じのする所作は流派のせいなのか、演者によるのか、きっとたくさん観るとわかってくるのだろう。

狂言はいま一つ。妻の役があんまりうまくなかった気がする。仲裁人が上手いと思ったが…。
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# by soymedica | 2011-04-09 19:34 | 能楽 | Comments(0)

観世会春の別会

4月3日(日)午前11時より 観世能楽堂

A指定席10500円

シテ:武田志房、ツレ:観世恭秀、ワキ:宝生欣哉、アイ:山本東次郎
後見:関根祥六
地頭:野村四郎
小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:小寺佐七

卒都婆小町
シテ:関根知孝、ワキ:福王茂十郎
後見:木月孚行
地頭:観世清和
笛:一噌仙幸、小鼓:観世新九郎、大鼓:柿原崇

 (思立之出/十三段之舞)
シテ:津田和忠、ワキ:森常好、アイ:山本泰太郎
後見:武田尚浩、地頭:高橋弘
笛:杉市和、小鼓:幸清次郎、大鼓:國川純、太鼓:助川治

狂言 棒縛り
シテ:山本 泰太郎
アド:遠藤博義、山本則孝

仕舞
白楽天:坂井音重、笠之段:観世清和、網之段:関根祥六 善界:観世芳伸

本日見た中では卒都婆小町が一番面白かった。もしかしたら(技量なんてわからないが)シテが上手なのかもしれない。老女ものというのは演ずるのが難しい、と解説書に書いてあったが…。笛が何となく元気のない感じでした。ああいうものなのだろうか。

鷺は、「なんだかよろよろした鷺だな」という印象しか残らなかった。

融は前半は面白いのだが、目玉である十三段の舞がちょっと長すぎる感じ。仕舞も分かってくると面白いらしいのだが。それとアイのせりふが単調に感じられた。
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# by soymedica | 2011-04-03 18:32 | 能楽 | Comments(0)

国立能楽堂

本日の公演がキャンセルになった。
それはホームページにも前々から出ていて、クレジットカード払いの私は直接窓口に行かなくても返金があるとの表示もされていた。

ところが昨日携帯の留守電に:
「こちらは国立能楽堂ですが、明日の公演は中止になりました。ついてはチケットの払い戻しをするために3月27日までに窓口まで来るように。」

なんだか定年退職後の職員をかき集めて連絡させているかのようなヨボヨボした声。

「ホームページでの払い戻し案内と違うじゃないの008.gif」と思って、本日チケットセンターに確認の電話を入れたら、「はい、お客様はクレジット支払ですので自動的に払い戻しされます。昨日の電話は公演キャンセルのご連絡だったかと…。」

なーんだ、と思ったものの、
近頃民間の業者だったら必ず自分の名前を名乗るし、公演キャンセルともなったら客を混乱させるような情報は絶対に流さない。

やっぱりお上の体質なのね。039.gif
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# by soymedica | 2011-03-24 10:30 | 能楽 | Comments(0)

バルカン動物園

バルカン動物園

青年団若手公演 作・演出 平田オリザ

Aチーム公演:天明留理子 秋山建一(準教授) 熊谷祐子 村井まどか 安倍健太郎 小林亮子 立蔵葉子 村田牧子 山本裕子 海津 忠 齋藤晴香 中村真生 伊藤 毅 折原アキラ(医学部からの研究者) 菊池佳南 小瀧万梨子 重岡 漠(農学部から) 島田桃依 星野拓也(就職したOB) 緑川史絵 由 かほる ブライアリー・ロング

2000円。

とある大学の生物から物理までの研究者や学部学生の集まった研究室。(設定は近未来)そこに、「生きた人間の脳」が来るらしい。
研究室は進化、免疫、コンピューターなどを駆使して人工知能を開発しているらしい。「生命とは?生きているとは?」という重い命題も理系の研究室にありがちな軽さで議論されるが…。

結論は出ません。筋も大してありません。妙にリアルな研究室と研究者に見えます(私には)。少し椅子が立派過ぎるかな?

始まる前に平田オリザが出てきて「ここは震度7まではOK.まあ、舞台装置も大丈夫でしょう。直下型地震が来たらあきらめてね。」とごあいさつ。そういうことが気になる人は、この時期小劇場演劇なんか見に来ないでしょうね。

震災直後の節電要請の中、照明などはオリジナルと変えてあるそうです。ひょっとしたらセリフの内容も、初演とは変えてあるのかもしれません。

堪能しました。「日常生活を切り取ったおもしろさ」を目指す平田オリザらしく、舞台のあっちとこっちとでは違うことをしゃべりつつ、微妙に関係があったりします。

観客は楽しみに来た、というよりはお勉強に来た、という感じのひとが多かったです。
写真はホームページからのもので、今回出演者とは異なります。

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# by soymedica | 2011-03-22 23:34 | その他の舞台 | Comments(0)