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能苑逍遥(下)

d0226702_1713893.jpg能苑逍遥(下)能の歴史を歩く 天野文雄 大阪大学出版会


天野文雄が色々な媒体に発表した文章のうち、歴史に関係するものを集めた巻。私にとっては一番この巻が面白く、おかげで岩波の能楽講座の一巻買ってしまいました。

鏡板に松を書くことが非常に新しい習慣(18世紀後半)であることなど、歴史とか由緒などと言うものはかなりに恣意的なものだということをうかがわせる一文。
特に江戸以降の話は面白かった。

能楽研究というものがいつ頃から始まったものか、「能評」というものがどうとらえられていたか、「能」に「お」をつけて「御能」とするのは、などなど、

最後の翁の演じ方についての考察も面白かったです。

お勧め度高し。
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by soymedica | 2014-02-22 17:13 | 本・CD・その他 | Comments(0)

国立能楽堂冬スペシャル 蝋燭の明かりによる 謡講 二人静

d0226702_20344676.jpg国立能楽堂冬スペシャル 蝋燭の明かりによる
2月13日(木)18時30分より
正面席6100円

お話 謡講のこと 井上裕久
謡講形式の
独吟(便用謡)九重
替謡 酒鉢木
素謡 通小町


能 二人静 観世流
シテ 観世芳伸、ツレ 藤波重彦、ワキ 殿田謙吉、アイ茂山良暢
笛 杉 市和、小鼓 鵜沢洋太郎、大鼓 佃 良勝、
後見 山階彌右衛門、上田公威
地謡 岡久広ほか


ホールに謡講という提灯がさがり、舞台には障子のような衝立が。これは井上家の先代が「どこでも謡講ができるように」と考案したものだそうです。謡う人はこの衝立の後ろで謡います。本来的には表座敷にお客さんがいて奥座敷で謡うものだったらしい。表座敷のお客さんはゆったりと一献?
そして白州にはたくさんの蝋燭が。

これがとても面白かったので写真にとろうとしたら、若い会場係の女性に「撮影は禁止です」と止められた。開演前だったし、彼女の担当範囲外のところでは皆写真を撮っていた。その後の休み時間もOKだったのに、なぜ、開演前の私の周辺だけ禁止??よっぽど能楽堂に文句行ってやろうかと思ったけれど大人げないのでやめておいたけれど。

さて、謡講。素謡の通小町はともかく、便用謡(何かを覚えるための謡)の九重というのは京都の通りのなまえがずらずら並ぶもの、替謡は替え歌ですね。もとの鉢木を知っているとおもわずニヤリとするもの。今では教養を試されているような気がするでしょうが。


二人静も蝋燭の光の中で行われます。薄暗くて「若菜摘む」という感じではないけれど。蝋燭の光に慣れるまでは薄暗いうえに光がちらちらするのでとても目が疲れます。それと薄暗いので音が気になる。囃子の出だし、皆さん調子になかなか乗れず、という感じに聞こえてちょっとイライラしました。うーーーむ、鉄輪なら良いけれど、二人静でこの雰囲気とこの囃子。そして、ツレも謡が若干ごつごつした感じで若い女性とは感じられない。

何となく前半説明的に終始。ワキがツレに静の装束を渡すと、大小まえというより正中に近いところで物着。奥だと暗くてやりにくいのだろうか。

静の霊が現れての相舞。これが実は物凄く退屈だった。合わないなら合わないなりの面白さがあるとは思うのだけれど、シテとツレの実力差がありすぎる。仕舞って基本的にあまり大した動作は無いと思うが、シテは上手い。そしてあまり相手に合わせようという気は無い。これならあなたおひとりでやった方が…。

ということで今一つの気分を抱えて帰ったのでした。
でも、ブログ検索したところちゃんと楽しんで帰ったお客さんもいたようなので、こちらの受け取り方の問題かも。
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by soymedica | 2014-02-17 20:41 | 能楽 | Comments(0)

現代能楽集VII 花子について

d0226702_2221880.jpg現代能楽集VII 花子について
2月8日14時15分より@世田谷パブリックシアター/シアタートラム
5000円

葵上 近藤公園、西田尚美、黒田育世、宮河愛一郎
花子 小林高鹿、片桐はいり、近藤公園
班女 片桐はいり、西田尚美、近藤公園

作・演出 倉持裕



本当は14時からだったのだけれど折からの大雪のために15分遅れで開始。ロビーでコーヒーサービスがあった。前の方のとても良い席に空席があったのはたぶん来られなかった人。

一般受けする順番、というか私が面白かった順番は花子、班女、葵上。(花子は謡曲ではなく、狂言の有名曲)。
葵上はダンス中心で、かなりびっくりしました。ちゃんとホームページでは倉持がそう言っているのですが、見ていなかったので。謡曲の葵上や三島の葵上を知っているかどうかでかなり解釈や印象が異なるのではないかな。私には振り付けがあまりに説明的に見えたけれど、原作を知らない人にはどうなんだろう。


花子、笑いました。ネタバレしてはいけないのでここでは書けないけれど、狂言の花子(はなご)、確かにこういう話ですよね。だけど、本当にオカシイ。現代に移し替えると別の滑稽さが浮き上がってきます。


そして班女。インターネットが凄く効果的に使われています。片桐はいりがやっている「女流漫画家」って美内すずえの描く自画像の戯画化のような出で立ち。
片桐はいりがぐいぐい舞台を引っ張っていきます。


…二日後の今、思い出すと花子より班女のほうが印象が強いかな…。


ということで、大雪をついて出かけたかいがあった舞台でした。まだ切符が手に入るようなら是非。
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by soymedica | 2014-02-10 22:23 | その他の舞台 | Comments(0)

国立能楽堂冬スペシャル 能を再発見するⅣ 藤戸

d0226702_17434533.jpg国立能楽堂冬スペシャル 能を再発見するⅣ 供養の場に残る老母
2月6日(木)18時より

鼎談
馬場あき子、福王茂十郎、天野文雄

藤戸
漁師の母:山本順之  漁師の霊:浅見真州  漁師の子:馬野訓聡  
佐々木盛綱:福王茂十郎  従者:福王知登・喜多雅人 
下人:小笠原匡
笛 一噌庸二、小鼓 曽和正博、大鼓 安福建雄、太鼓 小寺佐七
後見 観世銕之丞、清水寛二
地謡 梅若玄祥


鼎談がちょっと始まったところに到着。
今回は三人ですので舞台に斜めに(目付柱を向いて)長い紺の毛氈を引いた上に椅子が三脚。向かって左から福王茂十郎、馬場あき子、天野文雄の順。
内容は天野文雄がパンフレットに書いていることと重複する部分が多いのでここには書きませんが、馬場あき子が、「江戸時代は見巧者に『芸を見せる』ことを中心に内容をそぎ落としていったが、今は足し算の演出が求められる時代ではないか」と言ったのが印象的でした。
また馬場あき子さんは、「昔見たものはシテの技術はともかく、気持ちの強い演技が多く、母親の着物の裾がはだけるくらいのシテの演技が多く見られ、それはそれで楽しかった」と語っていました。
最近では「反戦の能」などのキャッチフレーズで語られますが、実際には戦国武将に「成功物語」として大変に好まれた曲だそうです。たしかに、秘密の渡しを知って攻撃に成功、漁師を殺して口封じにも成功、老母のために漁師を供養してやってそれもめでたし、という筋ですものね。
作者は不明で、「元雅ではないか」と書いたものが伊藤正義が新潮社の謡曲集の解説で書いたものが見られる程度だそうです。
鼎談開始後30分ほどして福王退場。このあと15分ほど話が続き、20分の休憩があったので、準備にはそれくらいかかるということか。


さて、いよいよ藤戸。大鼓の安福建雄は本日声の調子がとても悪い。心配です。佐々木盛綱の福王茂十郎登場。偉い武将ですから床几にかけるのですが、それは和幸が持ってくる。それだけの事なんだから地謡がやってあげればよいのに、と思うのだけれど。お供の二人のどちらが福王知登かな、と考えたのですが、たぶん私の考えたのであっていると思う。

シテの老母登場。山本順之、この役が本当に合っているとは思う。でも出だしのところが観世の詞章ではないので詰まるだろうな、とおもったら本当に詰まった。揚幕の後ろでだれかがつけてあげていたけれど。扇を持たずに出てくるところがなんとなく面白い。一緒に出てくる子方が大きな(大きく見える)中啓を持っているから余計不思議な感じ。

この後の盛綱の述懐が本当に良い。あまり福王茂十郎のワキを注意して観たことがなかったけれど、ファンになってしまった。
何故私の息子を殺した、と盛綱に詰め寄る母親。ここを孫(漁師の息子)に止められます。この子方の馬野訓聡クン、日本の男の子、という感じでとてもかわいい。

そして今回の演出では盛綱が「では漁師の菩提を弔ってやろう」と言い、「これなる女どもを傍らへしのばせそうらえ」と言うので、老母と孫は後見座に行きます。
ここのところでワキツレが後ろを向いて太刀を置くしぐさをするのですが、そこで床几の世話に出てきた福王和幸と知登と目が合ったところが面白かった。いつもああいう役目の人はシテ方もワキ方も狂言方も無表情というお面をかぶっているのですが、弟と目が合うとお互いほとんどわからないくらいにニヤッとしたのですよね。面白いものを見たと思った。

アイがお触れを出すと、盛綱とお供は舞台の真ん中へ。老母と孫もシテ柱の傍へ。そしてお経が始まると盛綱たちはワキ座へと移動します。そこへ幽霊となった漁師がやってきます。この漁師、地謡が始まるところまでかなり長く橋掛かりにいるのが特徴。ま、舞台には人がたくさんいますからね。出だしのところの謡は下掛のものだそうですが、浅見真州はこれが謡えてうれしかったのでは。聞かせどころだと思います。
そして「刺し通し、刺し通し」などの見せ場はちゃんと見やすいように舞台で。

最後、戻るときには地謡にのって、橋掛かりを後ろ向きに横歩きします。ひく汐に引かれていく、という感じでしょうか。

面白かったけれど、たったこれだけの変更(能楽堂パンフレットに変更点が詳しくかいてある)に、学者やベテラン役者を動員するというところが「伝統芸能」ですねー。


写真は8日(土)のものです。6日は寒かったけれど天気は良かったです。
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by soymedica | 2014-02-09 17:44 | 能楽 | Comments(0)

第38回のうのう能特別講演 鞍馬天狗 素袍落

d0226702_21331483.jpg第38回のうのう能 特別講演 鞍馬天狗 白頭
2014年2月2日(日)13時より@国立能楽堂
正面席10000円

解説 中村健史

仕舞 
花月 観世喜之
車僧 梅若紀彰

狂言 素袍落
シテ(太郎冠者)山本東次郎、アド(主)山本凛太郎、(伯父)山本則孝

鞍馬天狗 白頭
シテ 観世喜正、ワキ 殿田謙吉、アイ(能力)山本則孝、(木の葉天狗)山本凛太郎、若松隆
子方(沙那王)味方梓、
花見稚児 柿原萬穂、山本紗綾、遠藤聖実、山本育子、桑田潤之介、遠藤寛和、一噌隆晴、鵜沢龍之介、佐久間瑞稀、観世和歌
笛 一噌隆之、小鼓 鵜澤洋太郎、大鼓 安福光雄、太鼓 観世元伯
後見 観世喜之、味方玄、遠藤和久
地謡 梅若紀彰ほか 


中村健史さんという京都の若い研究者。謡や仕舞を習って二十年というだけあって、能舞台で正座しての解説。(三十分後にはスーッと立って退場。)話が上手い。解説者としては田中貴子、馬場あき子が好きだけれど、この人も追加しよう。

仕舞。観世喜之はお爺さんのハンサム、梅若紀彰はおじさんのハンサム。

狂言の素袍落。前半の東次郎の酒を飲むところ、面白いな―と思いつつ、寝落ち。残念無念。東次郎が見たかったのもさることながら、この話後半ちと腑に落ちない点も色々あって色んな流派で観たかったのに。


鞍馬天狗。パンフレット本体とは別に、子方全員の写真の入ったパンフレットが作られています。御歳100歳の山崎有一郎さんが一文を書いているというお目出度いもの。見所にも小学生が目立ちます。

山伏が登場したあと、能力と鞍馬の僧、稚児たちがやってくる。ずら―っと橋掛かりに並んだ稚児。歳の順なんですが、先頭三歳児の二人がもう…。おしゃまな観世和歌ちゃんがとなりの佐久間瑞樹ちゃんに「しー」と指導したり、瑞樹ちゃん、橋掛かりでしゃがみこんじゃったり。後見で一人出ている味方玄が橋掛かりに出張ってきて保父さん状態。客席は皆ニコニコしながら見ていて能力の言うことも僧の台詞も聞いていない。
子方は舞台に出て、怪しい山伏を恐れすぐに引っ込んでしまうのですが、立ちあがるときも三歳児は一人では立ち上がれないので、味方保父さんと、観世喜之おじいちゃんが助けてあげる。

狂言方の舞―これがちゃんと子供を楽しませる舞、というものなんですが―と、子供たちに気を取られているといつのまにか舞台の端にいた怪しい山伏がシテ柱のところに座り込んでいる。公園で皆で花見をしていたら、いつの間にかシートの端っこに知らないおじさんが座っていたという感じ。
「花は皆のものだけれど、預かっている大切な平家の公達に万が一のことがあっては」と皆ぞろぞろ退場。

と、一人残って山伏に親近感を示すみすぼらしい姿の少年。味方梓ちゃん、女の子ながらりりしい。謡も所作も立派と思うのだけれど、彼女の場面になると味方玄の眉根にしわが寄って顎の線が硬くなる。お父さんとしては出来に不満なのか、お父さんのほうが緊張しているのか…。
山伏は実は自分は天狗である、と明かすのでした。

狂言方二人が出てきて、大天狗様が教えている沙那王の上達ぶりは凄いものだ。われらではかなうまい、とちょっと兵法のまねごとをして見せてから退場。凛太郎と若松隆楽しい2人でした。昨日に続き大活躍。

そして兵法をまなんで一段と立派になった沙那王登場。凛々しく長刀をもって舞台を一周。大天狗も郎党を引き連れて(目には見えないのですよ)登場。白頭というのは重々しい天狗なのだそうです。
杖を羽団扇に持ち替えて、沙那王に張良、黄石の故事を語ります。この話、司馬遼太郎で読んだけれど、もっと複雑な解釈だったような。

教えるべきことはすべて教えた天狗、さらば、と去って行こうとすると沙那王が縋り付きます。名残を惜しんで退場。ここがかっこ良い。

前半は可愛い子供たち、後半は凛々しい梓ちゃんと凄い天狗で楽しい一日でした。
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by soymedica | 2014-02-04 21:35 | 能楽 | Comments(2)

第23回能楽若手研究会 石神 道成寺

d0226702_10104569.jpg第二十三回能楽若手研究会
2014年2月1日(土)13時より@国立能楽堂

狂言 石神 大蔵流
シテ(夫) 若松隆、アド(仲人)山本東次郎、(妻)山本泰太郎
笛 八反田智子 小鼓 森貴史

能 道成寺 観世流
シテ 山階彌右衛門、ワキ 則久英志、ワキツレ 大日方寛、御厨誠吾、オモアイ 山本則重、アドアイ 山本凛太郎
笛 栗林祐輔、小鼓 田邉恭資、大鼓 亀井忠雄、太鼓 大川典良
後見 観世清和、観世芳伸、角幸二郎
地謡 浅見重好ほか


若手能、やたらと西洋人のお客さんが多い様な。気のせいかな。
国立能楽堂はこれにはパンフレット出さないのですね。

ここのところ石神を見る機会がとても多い様な気がします。野村万作家、大蔵流ではありますが茂山家、それぞれちょっとずつ違って面白い。野村家では石神様は正面を向いていますが、大蔵流山本家では脇正面を向いているとか。どうやら能楽の世界では「若手」の定義が代議士と同じらしく、1959年生まれの若松隆がシテ。この人あたりが研修一期生。ちょっと声枯れしていましたが、お風邪なのか、喫煙者なのか。離縁されそうになって慌てている亭主にしては真面目すぎる感じなのが難といえば難。
面白かった。

ところで仲人が聟に「静かに行かしめ」というのはおそらく気を付けて、という意味なのでしょうね。「お静かにお帰りください」というのが、あなたは騒々しいという意味ではなく、道中お気をつけての意味なのと同じように。


さてさて注目の道成寺。狂言鐘後見が四人で鐘を担いでくるのですが、正面の若松隆が顔を真っ赤にして奮闘するのも道理。鐘を持っているのは若手の若松と山本則秀。あとの山本則俊と秀三郎は横から押さえているだけ。ずるーい。今まで見ていた道成寺の狂言は和泉流だったので大蔵流は初めてかもしれない。
鐘を釣るのは則俊と則秀。息の合ったところを見せてくれました。

と、道成寺の偉いお坊さんが登場。普通ワキツレ二人連れているときにはワキは比較的歳の離れていることが多いのですが、この三人はほとんど同じくらいの年齢。ブーフーウーみたい、と一人で笑う私。典久英志の謡がとてもきれい。
そう思いながらパンフレットをつくづく眺める。世襲のお家の場合、本家の長男というのは演ずる・奏する機会も多いし、本人もそれなりの自覚を持ってやるので普通ある程度の水準は保たれている。でも、それ以外のやや血筋の離れた人より、研修生のほうがそれなりの水準を保っていることが多いような…。というか、国立能楽堂の研修制度はとても成功している。研修出身者ばかりではちょっと硬いけれど、お家の子と適度にミックスされて舞台を面白くしている。

ところで、ワキはなんとお坊さんなのに脇差あり、というのに今回初めて気づいた。

そして白拍子登場。幕が上がった向こうで、右をじーーーと見て左をじーーーと見て。橋掛かりに出てきてからもなにやら周りを見渡す、たれ目の一見無邪気そうな怪しい女。
彌右衛門は謡はきれいなのだけれど、静止しているときに上体が揺れるのが気になります。

そしてお待ちかね乱拍子。田邊恭資が良かった。後ろに控えている源次郎がまめまめしくてちょっと笑っちゃうけれど、大切に育てられているんだな、と思わせる。
彌右衛門は舞が凄く硬い。烏帽子をとるのにちょっと手間取ったな、と思ったら白州へ落ちる。(あとで裃の若い兄ちゃんが取りに来ました。どっかで見たような顔なんですが。)鐘入は綺麗と言うのでしょうね。鐘が上がった時、ぺったりと伏せて唐織を被くのではなく、両手を挙げているポーズ。裾がはだけて、眉根に凄いしわを作った後見の清河寿兄ちゃんが直していた。

あ、鐘が下りているときのアイ。ここはもう少しくどく、現代劇風にやっても面白いかもしれないけれど、東次郎さんが見ているとそうもいかないのかもしれません。

そこそこ楽しい舞台でした。でもこの間見たお兄さんの清河寿(清和)のスピード感と緊迫感とはだいぶ違う。比べてはかわいそうだけれど、彌右衛門はあと一歩の階段を登り切れない感じ。

そうそう、シテが帰った直後に少し前のほうに座っているおばあさんがお隣の(連れではない)お嬢さんに大きな声で「素晴らしかったですね」と話しかけていて、お嬢さんが困っていたのが面白かった。


写真は河鍋暁斎の絵。本当にこんなだったのだろうか。
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by soymedica | 2014-02-02 10:12 | 能楽 | Comments(0)