国立能楽堂定例公演十月 御茶の水 養老

d0226702_18053231.jpg国立能楽堂定例公演十月 演出の様々な形 養老改元1300年
2017年10月20日(金)18時半より

御茶の水 大蔵流
シテ(新発意)松本薫、アド(住持)網谷正美、(いちゃ)茂山千三郎

養老 水波之伝 観世流
シテ 武田尚浩、前ツレ 武田文志、後ツレ 武田祥照、ワキ 福王茂十郎、ワキツレ 村瀬慧、矢野昌平
笛 竹市学、小鼓 幸正昭、大鼓 大倉慶之助、太鼓 小寺佐七
後見 武田宗和、津田和忠、清水義也
地謡 武田志房ほか


御茶の水(和泉流では水汲)にせよ、清水にせよ、翌日のお茶会のために日が落ちてから水を汲みに行かされるという狂言、お茶席では「今朝一番の水を汲んで参りました」って言うのが定番のような気がするが、昔は違ったのだろうか。
東京ではあまり見かけることのない松本のシテ、網谷も千三郎もとても良かった。大蔵流は西と東では相当違いますが、西も大好き。


養老は今まで面白いと思って見た事が無いのだけれど、今回は面白く観られました。何しろ福王パパがカッコいい。ご長男もハンサムですが、お父様の渋さにしびれました。ワキもワキツレも白大口。勅使は紺地に金の狩衣、ワキツレはオレンジと威儀を正しています。
彼らは美濃国に不思議な水が出たらしい、調べるようにという天皇の命を受けてやってきたのでした。(ヘルメットに作業服じゃないのね)。

むこうから薪をしょって右手に水桶を持つ若い男がやってきます。桶は小書きによる持ち物だそうです。こちらも勅使に会うのですから(あらかじめわかっていたとはどこにも書いていないけれど)白大口。水衣は緑系統で質素。続いて出てくる老人も白大口。ばあさまは出て来ませんね。
老人と若者は親子で、養老の水のいわれを語り、勅使一行を案内します。ここの問答が非常にきれいで、実際に水の流れが目に見えるようです。

地謡が水の有難さをうたいあげますが、ここで何回か杖を扇に持ち替えるところがあって、シテは緊張するのだと、国立のホームページで武田尚浩が語っていました。悠々とやっているように見えましたがね。
地謡が若いせいか、何となく声が高くそれこそ瑞々しい。
そして若い囃子陣がとてもさわやか。

ここで親子は退場。息子の退場のテンポもゆっくりゆっくりなのが面白い。まず楊柳観音が出てきて舞います。これは小書きによるものだそうです(普通は末社の神が出る)。この舞、袖の扱いが上手いな、と思っていたら次に出てきた山神も上手。親子ですねー。
山神の出で立ちは頭に「ケーキ??」と思うようなお花を載せています。これも小書きによるものだそうで、花は赤いシャクヤク。
2人の舞を堪能して終わりました。

満足して面がなんだかチェックしてくるのを忘れました。

[PR]
by soymedica | 2017-11-05 18:07 | 能楽 | Comments(0)
<< 五雲会 松虫ほか ござる乃座56th 舟渡聟 な... >>