MANSAI解体新書 その弐拾七 「古事記」神々のマジカルミステリーツアー

MANSAI解体新書 その弐拾七 「古事記」神々のマジカルミステリーツアー
2017年8月23日(水)19時より@世田谷パブリックシアター

企画・出演:野村萬斎、出演 三浦祐之、こうの史代

今回はなぜか「古事記」。

聞いた中で面白いと思ったことを列挙します。

萬斎が「古事記の時代は色が無いような気がするんですが、それでボールペン古事記なんですか?」と質問したのに対し、三浦先生が、
色の表現は
赤:黄色など明るいものすべて、青:これは幅が広くて緑も灰色も含む、と黒と白、
しかなかったとおっしゃっていました。

現存する最古の古事記は1371,2年の写本だそうで、上巻は神様の話、中・下は天皇の話で、こうの史代さんのボールペン古事記は上巻の漫画化です。8世紀に書かれたものなのに最古の写本が1371年というのは、要するに読む人がいなくて広く写本が作られなかったという事です。
ナルホド。

国産みの話はちょっとエッチですよねー、とここら辺はすごく盛り上がっていました。

アマテラスを天岩戸からひっぱり出すのに鏡を使いますよね。これ、鍛冶職人のアマツマラとイシコリドメが作るのですが、この名前もちょっとエッチで面白い、と盛り上がる。
アマテラスは鏡を知らなかったのか?
鏡を知らずに…というのは能の松山鏡にもありますが、世界的にみられる伝承なのだそうです。

そこから数の話になり、日本で最も聖なる数とされているのは「八」であるけれど、中国は奇数が好きなので、古事記もその影響を受けている、などなど。

国つくりの神話には天から人が下りてくるという垂直下行型(北方型、弥生型ともいう)と、海の向こうからやってくるという水平型(縄文型)があるそうですが、両者が交わるのが日本だ、ということで、
こうの史代さんが、すらすらと素敵な説明図を書いてみせてくれました。(OHPじゃなくて最近はカメラで映すのね)。
これ、写真にとって持って帰れなかったのが残念。

そして古事記には稲作起源の話として、アマテラス、スサノオの両系統があるなどなど、面白いお話でした。

ところどころ萬斎が三番叟と結びつけて質問するのだけれど、これはあんまり効果的ではなくて(そもそも萬斎があんまり古事記しらない上に、三浦先生が舞踊の歴史を知らない)、萬斎無しで三浦先生の話だけ聞きたかったな(萬斎君、ゴメン)。

ということで、ロビーで三浦先生の本を買って帰ったのでした。面白そうです。
あ、こうの史代さんの「ボールペン古事記」もお勧めですよ。



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by soymedica | 2017-08-28 13:02 | その他の舞台 | Comments(0)
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