青花の会 能学入門講座 第二回

d0226702_15402962.jpg青花の会 能学入門講座 第二回
2017年4月19日(水)18時半より@矢来能楽堂

本日は味方玄による「装束の基本」。なぜ味方玄が京都から呼ばれたかと言うと、能装束関係の店は京都に最も多いからだとか。
世阿弥の時代では装束は日常着に近く、もっと質素だった。ただし伝書には「上つ方」に見せるために実際よりは良い恰好をしろ、とあるらしい。松風で実際の汐汲みの格好ではちょっとね、ということらしい。

装束がきらびやかになったのは桃山くらいからではないかと考えられているそう。
また、世阿弥の当時は、女は素足、山伏は芦田、鬼はけかりなどの履物もはいており、現在のように何が何でも白足袋、というのは江戸城などに仮設ではない能舞台ができてから、ということらしい。

続いて用意の装束を見せながら縫い箔と唐織の比較。縫い箔はその名の通り模様は刺繍で金は箔を置いてある。裏は練絹。全体に柔らかく、下にきたり腰に巻いて使うことが多いので、刺繍とか箔は肩と裾にしかない(昔のものは一面にあったものも)。また、下前に刺繍があると舞いにくいのでそこにも刺繍は無い。
対して唐織は金箔糸を織り込んであり、やや硬めの生地。襟を立てて着つけることが多い。のし付けってやつですね。模様はパターンとなっており、全ての部分にある。

などのお話の後休憩。客席の3人がモデルとなって上の写真の様に。一人目は唐織着流しという井筒の前シテのいでたちから初冠長絹女出立(井筒の後シテ)に変身。長絹は屋外で舞う時に風で揺れると本当に美しいですよ、と。だから植物模様が多いのだそうです。
次は鬼神のいでたち。下には厚板。これは唐織と同じだが、模様と裁ち方がより大胆。法被はこれも長絹と同じ形だけれども裏が付いている。頭は赤の真中に白いさし毛がありますが、獅子と猩々は化生のものではないのでこのさし毛は無くて赤一色だそうです(気づかなかった)。
最後は着流尉。尉鬘というのは長い髪の毛が一列に植えられている紐を巻きつけて作っていくので割と大変そう。
味方も行っていましたが、江戸時代まげを結っていた時にはどうしていたんだろう。

三人の中で最も装束の重いのが鬼神で、10キロくらいで、歌舞伎の最高30キロと比較すると大分軽いとのことです。
最後に三人舞台で記念撮影。
面までかけて、普通の動作をすると物凄くコミカルだと言うことを発見して皆爆笑。

楽しい一日でした。

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by soymedica | 2017-04-22 23:09 | 能楽 | Comments(0)
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