唐人相撲 MANSAIボレロ

d0226702_22530073.jpg世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演 世田谷区制85周年
狂言『唐人相撲』/ MANSAIボレロ
2017年4月7日(金)19時より@世田谷パブリックシアター

能楽囃子
笛 藤田貴寛、小鼓 田邊恭資、大鼓 亀井広忠、太鼓 小寺真佐人

唐人相撲
皇帝 野村万作、相撲取り 野村萬斎、通辞 石田幸雄
そのほ33人

MANSAIボレロ
野村萬斎


萬斎ボレロも楽しみだけれど、TVなどで大体見当はついているので、唐人相撲も負けず劣らず楽しみな本日。まずは能楽囃子から。
2階席だったので囃子の音の広がりが普通の能楽堂で聞いているのとちょっと違うのが面白い。メンバーは次世代を担う4人、と言ったところでしょうか。

唐人相撲。素人出演者を募っていたので大掛かりな舞台なのでしょうね。松の絵がするすると揚げられて後方には真っ白なスクリーンが。と、そこに傘をさしかけられた皇帝と宮廷の面々が影絵のように登場。これが綺麗。スクリーンの陰から皆が出てきて、最後に ジャーン 皇帝が登場。ちょっと驚いたのは皇帝にさしかけられていた傘、たためる仕組みになっていたこと。

筋は簡単で、日本の国から相撲修行に出ていた相撲取りの萬斎が最後に皇帝の前で皆と相撲を取り、最後には皇帝ととる。玉体に触ってはいけないと皇帝は筵に包んで、という。相撲と言ってもアクロバットな動きを楽しむもの。
萬斎の相撲取りがとても強くて、皆に「次は月崎だ」と囃され壁に張り付いて逃げようとする。宮廷には子供も4人ほどいて、可愛い相撲をとったり、組体操みたいに馬を作ってその一番天辺に登ったりと大活躍。
ムカデのように全員がズラーっと萬斎と押し合いをする場面もスペクタクル。

せりふはもちろん唐の国ですから通辞の石田以外は中国語(もどき)。よく聞いていると「世田谷」とか「三茶」とも言っている。「トシヨリ」「トシヨリ」と言って、対戦を逃げようとしたり。「ビョウキ、ビョウキ」と逃げるものも。後の解説によると、大体のせりふは決まっているけれど、催しに応じてちょっと変えたりするらしい。

最後の場面では子供の出演者が眠くて眠くて半分椅子から落ちそうなのに、ちゃーんと振り付け通りにバンザイするところがカワイイ。

素人出演者の多い舞台だし、写真撮影可にすればよかったのにね。ああいう舞台で客席からフラッシュ、なんていうのも華やかで良いんじゃないかな。
普通は先生のお祝い(喜寿とか)に、お弟子さんたちが一丸となって出す出し物、といった曲なんだそうです。なるほど。


休憩をはさんでMANSAIボレロ
今回は真っ白な装束。白地に金の鳳凰が描かれた狩衣の裾を大きく引きずって、下は白の大口。
舞のベースは三番叟。舞台の上には月が出ているんじゃないか?と感じさせる舞でした。
と言うのも、私は見ながら源融(能の融)を何となく想像していたから。
仕舞をベースにしてあるし、舞台は能舞台だし、照明も凝ったものではないし、全体に無機的で何かを具体的に示唆しているのではないけれど、叢とか林とか月とか風を想像させる構成でした。

…これは面白い。いつかTVで見たのは群舞と一緒でしたが、一人でやる方が良いのではないか?
そして音楽が録音なのが残念でした。
「オーケストラとやったこともあるのですが、指揮者が退屈がるんですよね。『これ、演奏していて退屈なんだよ君』と言われたことがあります」だそうですが。

これは何度でもみたいなー。
最近万作家の会に行くと、このDVDの宣伝チラシが入っているのですが、発売になったら買ってしまうかもしれない。




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by soymedica | 2017-04-13 07:50 | 能楽 | Comments(0)
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