国立能楽堂普及講演十一月 二人袴 三笑

d0226702_19462800.jpg国立能楽堂普及講演十一月
2016年11月12日(土)13時より

解説  仙境への憧憬 林望

狂言 大蔵流 
二人袴
シテ(聟)大蔵教義、アド(舅)善竹十郎、(太郎冠者)大蔵元誠、(親)大蔵吉次郎

能 観世流
三笑
シテ 松山隆雄、ツレ(陶淵明)相田昇、(陸修静)梅若紀彰、子方 松山絢美、アイ 大蔵彌太郎


解説は林望先生。本日はスタンドカラーのシャツ。裾は外に出すラフな着方。三笑のもとになった話、「虎渓三笑」(日本がの題材に良くなっているので私でも知っています)が載っている廬山記はそうそう誰もが手に取って見られる本ではないので、作者は教養の高い人であったろう、などのお話を聞いているうちに気持ちよく寝てしまった。


二人袴。前回茂山襲名披露で見たものとは違って、本来の長いバージョン。短いのもピリッとして良いけれど、これもなかなか。


初めて見る三笑。考えてみると一枚の絵になってしまう情景を演劇に仕立てたのだからすごい話だ。本を読んだ人は少なかったにせよ、この話は当時どれくらいの人が知っていたのだろう。

まず藁屋がワキ座に置かれます。幕から慧遠禅師に使えるアイが出てきて状況を説明し、また幕に帰っていくと、藁屋の中から謡が聞こえてきます。

地謡が謡いだすと、引き回しが下ろされて、白菊に囲まれて巻物を手に輿舁けた慧遠禅師が現れます。
そしてヒョウタンを手にした子方を先頭に、陶淵明、陸修静が登場。
解説には子方を出す演出は観世流本来のものではないけれど、最近ではほとんどの場合子方を出す、とあります。確かに子方が出ないとあまりに地味な舞台になりそう。
陶淵明のかぶっている帽子が面白い。高級な醤油や酒の瓶に紙かぶせてキュッとひもで縛ったような形のあれ…。

どうやら石橋をわたって舞台に入ってくる3人。シテも迎えに出て三人一緒に床几かけます。
ここで、楽しい宴会に。子方のヒョウタンにはとっても良いお酒が入っているらしい。

そして、子方が舞い、子方退場の後に爺さん(いや、きっとそうでもないのでしょう)三人が楽しく舞い、お話もして楽しむ。あんまり楽しいので慧遠は虎渓から皆とお話ししながら出てきてしまい、橋掛かりでおやおや、とみんなで笑いあって退場。
ただそれだけの話ですが、何だか面白かったなー。

日本では閑職に追いやられた人や退職した人は退屈したり不機嫌になったりすることが多いようだけれど、皆さん、この三人をみならったらどうでしょう。

面はシテの慧遠禅師が三光尉、陶淵明が小尉、陸修静が三光尉

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by soymedica | 2016-11-22 08:27 | 能楽 | Comments(0)
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