ござる乃座54th 萩大名 連歌盗人 首引

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ござる乃座54th
2016年10月20日(木)19時から@国立能楽堂

萩大名
大名 野村萬斎、太郎冠者 中村修一、亭主 高野和憲

連歌盗人
男 野村萬斎、石田幸雄、何某 野村万作

首引
親鬼 深田博治、鎮西八郎為朝 飯田豪、姫鬼 内藤連
眷属 月崎晴夫、金沢桂周、中村修一、岡聡史


萩大名の萬斎演ずるところのバカ殿様、パンフレットに本人が書いているところによると「大名の演技の範疇としては若いうちは強く、大きく演じるものです。一方で現在父が見せる枯淡の芸境には、様式を超えた洒脱さを感じます。(中略)相手を務める若手に基本を見せる意味では様式にのっとった剛直さを意識したいと思いますが、」とあります。
なるほど。
本当に単純な話なのですが、それだけに演ずる人によっていろいろ変わるのが楽しい。


連歌盗人は、連歌の会のお当番に当たっている二人の貧乏人が、金持ちのところに入って連歌の会に必要なものを盗み出そうとする話。忍び入る屋敷の主とはもともと知り合いらしいですね。
盗みに入る萬斎と石田、おそろいの装束で歩みも型もぴたっと合っていて、目に楽しい。
万作・萬斎の組み合わせよりもこちらのほうが実は好き。
最後の謡も良かったです。


この週は忙しかったのですが、無理をしていったのは実はこの首引が見たかったのです。鬼の娘が人の喰い初めをする、その相手が為朝。

播磨国印南野という寂しいところを夜通りかかった為朝。なかなかりりしい若者です。姫鬼がお食い初めのために近づこうとすると、扇ではたいてしまう。泣いて親の元に戻った姫鬼。腕相撲でも足相撲でも負けてしまう。じゃあ、首引きという殊になるのですが、ずるいことに眷属が出てきて姫に加勢する。
親鬼の親ばかぶりが楽しい。眷属のはいていた赤かぶ模様(?)の袴も面白かったな。


本日のお客さんはただやたらと笑うのではなく、ここぞというところでのって笑う人が多かった。
来てよかったです。


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by soymedica | 2016-10-25 08:30 | 能楽 | Comments(0)
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