セルリアンタワー能楽堂開場十五周年記念特別公演 翁 養老

d0226702_132588.jpgセルリアンタワー能楽堂 開場十五周年記念特別公演
2016年5月7日(土)13時より 
正面席12000円


翁 片山九郎右衛門、三番三 山本泰太郎、千歳 武田祥照、面箱 山本則孝
狂言方後見 山本則秀、山本凛太郎

養老 水波之伝
シテ 片山九郎右衛門、ツレ(天女)武田友志、(樵夫)武田祥照、ワキ 宝生欣哉、ワキツレ 則久英志、御厨誠吾
後見 味方玄、梅田嘉宏
笛 一噌隆之、小鼓 幸正昭、脇鼓 森澤勇司、後藤嘉津幸、大鼓 亀井広忠、太鼓 前川光範
地謡 観世喜正他


本当に最近づいている。
なので、順番には書かずに、思いついた順に書いてみます。

翁、三番三と一口に言ってもそれぞれ本当にちがうとしみじみ面白い。本日は小鼓が幸清流で初めてだし。とても良かったです。もともと幸正昭の鼓が好きだということもありますが。

セルリアンタワーの能楽堂はホテルの中だけあって、案内などのサービスが丁寧。

入ってきた一同、今までになく装束が華やか。特に小鼓の三人は黄色の装束なので真ん中で三人にぎやかな印象。ま、演奏の時には上は脱いでしまうのですが。地謡陣もなかなか明るい模様。
全員が入った時の配置で三番三の泰太郎がやけに端っこにいるような気がする。あとの揉之段でもあやうく目付柱にぶつかるのでは?くらいの迫力だったので、セルリアンの舞台は小さいのかな。橋掛かりが短めなのと、舞台の高さがやや低いな、とはいつも思っていましたが。

千歳が清々しくて良かった。私の目には非常に若く見えるけれど、30歳近いかもしれない。切れのある動きで力まない声も美しい。

今回一番驚いたのは翁面。黒式尉かと思った。黒地に金の線描きのように見えましたが。間違って箱に入れちゃったのかと。そのうちだれか面に詳しい人に教えてもらいましょう。

三番叟は前回の大蔵彌太郎ほどではありませんが、やはり土臭い舞で力強い。和泉流が舞踊の要素が大きいとしたらこちらは伝統の祈りの要素が強いのだろうか。ダイナミックな動きなのに「肝の据わった」舞でした。

なお、後見に座っている凛太郎、侍烏帽子が似合ってかっこよかった。


引き続いての養老。地謡がぞろぞろいつもの位置へ。みんなミノムシのように座ってかわいらしい。
勅使の宝生欣哉は紺地に大きな金の模様が飛んでいる狩衣がとてもよく似合っている。従臣たちはオレンジと金の組み合わせでこれも華やか。最初に出てくるワキの装束って大切だな。

ここでありがたい水が得られると聞いたやってきた三人、おじいさんと木こりの若者に「養老の滝」のいわれを聞きます。これを語って聞かせる尉の面が素敵。やや鋭角につくってある頬のあたりがモダン。
九郎右衛門は上手なのは当たり前と思ってみているからあまり感心もしないけれど(もちろん良かった)、木こりの若者の武田祥照もgood。

でも、翁から一連でやると、この前場、ちと長いですね。

演出側もそう思ったのか、本日の水波之伝という小書きはアイ語りがなく、シテとツレが中入りすると、いきなり後ツレの天女が登場して舞を舞う。記念の能にふさわしい華やかさ。
そして山神登場。頭には牡丹?かと思われる花を載せています。さらに華やかになった舞台の最後は地謡が「君は舟、臣は水…万歳の道に帰りなん」と歌い上げて終了。

なんだかお正月になったようでした。
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by soymedica | 2016-05-12 13:04 | 能楽 | Comments(0)
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