ござる乃座53rd 梟山伏 見物座衛門 鬮罪人

d0226702_225565.jpgござる乃座53rd
2016年3月23日(水)19時より@国立能楽堂
正面席7000円

梟山伏
山伏 野村裕基、兄 深田博治、弟 内藤連

見物座衛門 花見 
野村萬斎

素囃 早舞
笛 小野寺竜一、小鼓 森澤勇司、大鼓 亀井洋佑、太鼓 大川典良

鬮罪人
太郎冠者 野村萬斎、主 野村万作、立衆 石田幸雄、高野和憲、中村修一、飯田豪、野村裕基、岡聡史


満席。やっぱり萬斎の集客力は凄い。

梟山伏。何か出し物って波があるのか、最近別のお家で見たものを、また違う家や流派でというのが結構多い。
弟役(やっぱり弟が「太郎」というのが不思議ですが)、は日替わりですが、裕基くんを支える相手役は二日とも深田。
もうすっかり声も大人でそつなくこなしているけれど、どことなく子供子供したところが残っていて面白いですね、この年頃の男の子。
梟に取りつかれた弟を治療しようとしてみんな逆にとり憑かれてしまうのは同じですが、最初舞台には誰がいるか、とか、細部がお家によって違うので面白い。梟に勝つにはカラスの印、ということですが、鷹か鷲かの印があればそちらのほうがよかったのかな(笑)。


見物左衛門というのは、「深草祭(祭り見物に行って結局相撲になる)」とこの「花見」と二つ小書きがあり、ともに和泉流の三宅派にのみ伝わるものとパンフレットにありました。
完全な独り芝居で、いろんなところ(なんと清水寺から嵐山まで)に花見に行って、知り合いにあって、宴会して、ちょっと歌ったり踊ったり、というもの。
萬斎のうまさが凄みの域にたっしたような…。お父さんもこれには満足したのではないでしょうか。

装束は明るい色を三色つかって太い横縞に染めたもの。どこかで見たなー、と思ったらこんなきれいな色のさお物のお菓子があったような。
舞台で会話を交わす(もちろん架空の)相手の名前が「ぐずらざえもん」というのがおかしかったんだけれど、誰も笑わなかった…。

謡はプログラムに乗っていたものと変更があったようです。


休み時間の後に短いお囃子の演奏が入る。これも、能の会よりもなんだか明るく聞こえるのは気のせいか。

続いて鬮罪人。たくさんの立衆がでる華やかな演目。祭りの出し物をどうする?と町内で相談。出しゃばりの太郎冠者が檀那様方の議論に割り込んでいろいろ失礼なことを。でも、心に余裕のある石田殿は嫌がる野村万作主人をなだめて萬斎の案を採用してくれます。
ところが萬斎太郎冠者案とは、「罪人とそれを責め立てる獄卒、そして囃子」。だれも罪人になりたくないので鬮を引いたら…。

却下された出し物の案の中に「仁田四郎と猪」というのがあって何かと思ったら、曽我物語にもちょっと出てくる頼朝の武将。やはり曽我兄弟関係のお話は人気だったのですね。

ところで、出演者ほぼ全員の装束が新品に見えたのは気のせいでしょうか。皆さんぱりっとして素敵でした。
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by soymedica | 2016-03-30 22:06 | 能楽 | Comments(0)
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