茂山狂言会 茫々頭 寝音曲 空腕

d0226702_21315622.jpg茂山狂言会
あの太郎冠者・この太郎冠者・その太郎冠者

2016年1月16日(土)13時より@セルリアンタワー能楽堂
正面席8000円

解説 茂山茂

茫々頭ぼうぼうがしら
太郎冠者 茂山七五三、主人 網谷正美

寝音曲
太郎冠者 茂山千五郎、主人 松本薫

空腕そらうで
太郎冠者 茂山正邦、主人 茂山茂


久々のセルリアンタワー。
茂山のお家って、役者さんが物品を売っているのがとっても好もしい。ま、萬斎がやったら大変なことになるだろうけれど…。

まずは茂の解説から。
太郎冠者とはなんぞや、から始まり、「四郎冠者」が出てくる曲は無い、とか
主人がシテの場合「大名狂言」、太郎冠者がシテの場合「小名狂言」という、というようなトリビアが楽しい。
萩大名の太郎冠者は機転が利くし、都に知り合いもいるし、薄情だし、田舎から連れてきた従者ではなく京都の人材派遣会社で雇った太郎冠者だろう、という推測にはうなずかされました。


茫々頭は何回見てもちょっと不思議に感じる曲ですが、餓鬼花亭漫筆さんのブログに面白い解釈が出ていました。

さて、京都の土産話の最初の北野の松の話:松の枝にカラスと雀が止まっている。雀が上の枝のカラスを見てチチー、カラスが下の枝の雀を見てコカー。あれは親子ですな…。何だか落語にできそうな。これを絶妙の間で七五三がやると可笑しいのなんの。

なぜ都の女が太郎冠者を宴席に連れて行ったのか、というところからこの話はさっぱり分からなくなるのだけれど、そこを何となく面白く見せてしまうのが七五三。
満足しました。


千五郎の寝音曲。これは茂に言わせると「気味の悪いくらい仲の良い太郎冠者と主人」。謡を聞かせるのが主眼であるのはもちろんですけれど、結構この主人役がどうかで面白さの度合いが変わってくると思う。本日は松本の主のお人よしぶりがとても良くて楽しかった。千五郎と七五三、ずーっと元気でやってほしい。


空腕。最近どこかで絶対茂山正邦のこの太郎冠者を観たはず、だけれど今日の方がずっと良い、と観ながら思っていました。調べたら去年の3月に逸平の主人で観ていました。正邦は舞台の空気を支配している感じで、前回よりも格段に良いような気がしましたがどうでしょう。
割と長めの曲で、暗闇の中おびえる様子を一人で演じなくてはならないのでなかなか飽きさせないように演じるのは大変ではないかと思われるのですが、楽しかった。


来年もまた来ますね。
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by soymedica | 2016-01-20 21:33 | 能楽 | Comments(0)
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