第十三回興福寺勧進能 俊寛 舟ふな

d0226702_22235538.jpg第13回興福寺勧進能 第一部
2015年7月18日(土)12時より@国立能楽堂
正面席9000円

お話 馬場あき子

舟ふな
シテ(主)野村万蔵、アド(太郎冠者)野村拳之介

俊寛
シテ 浅見真州、ツレ(成経)小早川泰輝、(康頼)武田祥照、ワキ 宝生欣哉、アイ 能村晶人
笛 松田弘之、小鼓 大倉源次郎、大鼓 亀井広忠
後見 浅見慈一、武田宗典
地謡 浅井文義ほか


少し遅れて行ったので、馬場あき子さんのお話を聞きそびれてしまった。残念。

舟ふなは調べると観るのは三度目なのですが、たぶん正面席で見るのは初めて。主がワキ柱より、アドの太郎冠者が脇正面寄りに立っているのですが、私の記憶では逆。記憶って意外に当てにならないものです。万蔵が面白い。


何度見ても面白い俊寛。まず、赦免のお使いにいくぞ、と宝生欣哉が能村に船の用意を命じます。それだけ言って、引っ込む。
次いで場面は鬼界島に。いつも成経と康頼の装束が立派過ぎるような気がするのだが。成経が小顔なのが印象的。

道迎えの場面、何となく静謐な感じ。
無教養の村人しかいないこの島で、彭祖がどうしたこうしたと言っても、詮方ないこと。でも、三人いるからこういうお話もできるし、と思うと一人取り残されることになる俊寛の哀れさが際立ちます。

鬼界島は恐ろしや、と言いながら赦免使の一行がやってくる。舟は橋掛かりに引くだけでなく、手すりに立てかける。

成経と康頼だけが赦免されることになる場面。巻物を何度も何度も、裏まで見返す所作が素晴らしい。この場面の詞章も素晴らしいな、と思ったのは地謡が良かったせいだと思う。

一行が俊寛を残して舟に乗り、能村がとも綱を投げるのだけれど、位置が気に入らなかったのか後見が美しく直します。これ、観世清和だったらやらせないだろうな、とふと思った。

帰った一行を見送る俊寛の後ろ姿がとても印象的でした。

来年は7月14日だそうです。木曜日ですね。
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by soymedica | 2015-07-23 22:24 | 能楽 | Comments(0)
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