のうのう能Plus Vl.8 玄象

d0226702_12481760.jpgのうのう能Plus Vl.8
2015年7月4日(土)14時より@矢来能楽堂
正面席7000円

琵琶について
楽琵琶秘曲 啄木 中村かほる

玄象
シテ 観世喜正、前ツレ 小島英明、後ツレ 永島充、師長 加藤眞悟
ワキ 殿田謙吉、アイ 山本泰太郎
笛 藤田六郎兵衛、小鼓 成田達志、大鼓 柿原弘和、太鼓 観世元伯
後見 観世喜之、遠藤和久
地謡 山崎正道ほか


前回能楽堂のお姉さんに教えてもらったマグロの美味しいお寿司屋さんでお昼を食べてから、能楽堂へ。
お天気が今一つなのは演目のためか。何しろ藤原師長は「雨の大臣」というくらいですから、と観世喜正。まず、喜正の司会で琵琶の中村かほるさん登場。いろいろある琵琶の違いや構造など興味深いお話でした。雅楽の琵琶は非常に大きな楽器で、中村さんは胡坐を組んでその中で支えるようにして演奏。


休憩のあとは玄象。
人手不足なのか、観世喜之が塩屋の作り物を運んできた。
ツレ、ワキ、ワキツレの順に舞台にやってきたので、ツレの加藤眞悟をみながらしばし、「このワキは誰だろう?」と考えてしまった。
この方の謡は何となく古いイメージ(観世喜正の謡が平成だとすると、昭和)。

師長一行が塩屋に泊めてもらおうと主を舞っていると、お爺さんとお婆さんがやってくる。型どおり「ぼろ屋だから」と辞退した後に泊める。師長が泊めてっ貰ったお礼に琵琶を弾くと、「雨の音と琵琶の音と」高さが合わない、と板屋の屋根に苫を敷く。

師長の求めに応じて老夫婦が琵琶と琴の合奏。ここで、お爺さんが本物の琵琶をかき鳴らします。最初に中村さんの見事な演奏を聞いてしまったあとなので、「うーん」という感じ(笑)ですが。舞台を観てしまうとそんなに画期的な試みとも感じられませんが、雅楽と能と両方に興味を持つ人は多いでしょうから、やる意義は大きかったと思う。国立の「働く貴方へ」みたいな催しにはぴったりかな。

師長は唐に音楽留学に行く途中だったのですが、こんな名手が田舎にいたというので、思わず「都に帰って考え直そう」とすごすご退散しようとして老夫婦に止められます。このとき、ワキ一行が囃子の後ろに引っ込むのが目新しかった。

老夫婦は自分たちは村上天皇と梨壺女御だとあかして、退場。塩屋もひっこみます。
ごめんなさい、アイのところ、寝てしまったのか、記憶がすっぽり抜け落ちていますので、山本泰太郎がどうだったか思い出せない。

そしてお召替でみすぼらしいお爺さんから威厳のある天皇となったシテと、龍神登場。龍神が海底から拾ってきた琵琶「獅子丸」の方は作り物でした。比較的地味な色合い。
後半のキラキラしさが、前半と対比して面白かった。

面白い演目なのにこれを含めて今まで二度しか観ていないのは、やはり上演回数が少ないのかな。なぜだろう。
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by soymedica | 2015-07-09 12:49 | 能楽 | Comments(0)
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