第43回のうのう能 頼政 実盛

d0226702_9251293.jpg第43回のうのう能特別公演 老いてなほ花なり
平成27年2月11日(水祝)13時より@国立能楽堂
正面席11000円

解説 中村健史

観世流仕舞 
 観世喜之
敦盛 片山九郎右衛門

宝生流仕舞
 宝生和英能 

頼政 宝生流
シテ 辰巳満次郎、ワキ 宝生欣哉、アイ 山本泰太郎
笛 松田弘之、小鼓 大倉源次郎、大鼓 柿原弘和
後見 宝生和英、山内崇生
地謡 高橋明ほか

実盛 観世流
シテ 観世喜正、ワキ 森常好、ワキツレ 森常太郎、館田善博、アイ 高沢祐介
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 亀井広忠、太鼓 観世元伯
後見 観世喜之、奥川恒治
地謡 片山九郎右衛門ほか


本日は主人と二人。主人は若いころ1回、10年ほど前に若者を引率して2回ほど能を観ているらしいのだが、「何観たの?」「井筒かなー」「3回とも井筒?」「さぁー???」と言う人。

第一部の解説が面白かった。中村先生、常勤職になったのね。
世阿弥は当時のアイドル美男子だったのに、それに頼ることなく、老人を演じた。なぜそんなことができたかというと、自ら脚本を書くことができたから、挑戦ができたのだ。「老木に花」と言うのは世阿弥の言葉だが、頼政の場合はその花は「歌」であり、実盛の場合は若者と同じように戦闘に挑戦することが花であった、といようなお話でした。

本日は国立の主催公演ではないのに、ちゃんとスクリーンに字幕が出て来ます。

宝生流と観世流のコラボの本日ですが、この二人、夏ごろには連日同内容の公演に挑戦するらしい。


ということで、主人の様子を観察していたら、歴史好きなので、開演前と休み時間に解説を一生懸命読んでいる。「オイ、知ってるか?源氏の烏帽子と平家の烏帽子と折れる側が違うんだぞ!」
…今度烏帽子折れの良い公演があったら誘おう。


せっかくつきあってくれる主人のため、絶対に満足できる舞台をやってくれるこのメンバーの公演を選んだのですから、もちろん、頼政も実盛も大変に満足でした。ただ、若干演目自体が地味かな、と思ったのですが(子方が出るとか、王朝絵巻のような草紙洗い小町とかが良いかな、と)、この辺の歴史や古文が好きなために面白かったらしい。

宝生流は公演の出来不出来に物凄くムラがあるような気がするのですが、本日は人気の辰巳満次郎ですし、地謡も満足のできでした。開演前の受付に満次郎が立っていて「あの人が前半の主役だよ」と言ったら、「カッコいい奴だな」ですと。

実盛も「長い」と不評の曲らしいですが後場なぞ、ジーンとしてしまった。
それにしても辰巳満次郎と観世喜正、何となく芸の質が似ているような気が。


主人は大変に面白かったらしい。「パンフレットの場面解説はわかりやすい。どうして皆あれを取り入れないんだろう?」「字幕は凄く良いよな、聞き取れなかったときにちらっと見ればすぐわかるし」。これはね、普通は国立の主催公演でないと使われないんだよ。「へー、なんでだ?」何ででしょうね。使用料が高いのかな。

ということで、皆に能に親しんでもらおうと言う「のうのう能」企画、効果的だったようです。
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by soymedica | 2015-02-13 09:26 | 能楽 | Comments(0)
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