能への扉 vol.2  天鼓

d0226702_1793858.jpg能への扉vol.2 ひろがる 幽玄の世界 in 表参道
2014年12月6日(土)14時より@銕仙会能楽研究所
5000円

仕舞 白楽天
観世銕之丞

天鼓 弄鼓之舞
シテ 谷本 健吾、ワキ 大日方寛、アイ 野村太一郎
笛 八反田智子、小鼓 田邊恭資、大鼓 大倉慶乃助、太鼓 観世元伯
後見 安藤貴康、山崎正道
地謡 関根知孝ほか計6人


30分ほど前に行って正面席やっとのことでゲット。前回よりだいぶ人が多い。それもジーンズ姿の若者や解説片手のお嬢さんなどが多くて良い感じ。
ただし、(私も含め)現代の日本人は能楽師以外は正座というものができないのだから、もう少し余裕をもって席を考えた方がよいかもしれない。

仕舞。いきなり能から、というのもなんだから、そしてお師匠さんが花を添えてくれるのだから、というものかもしれませんが、必要かなー。

とてもきれいな鼓が出されます。ちなみにパンフレットの絵はなんとボールペン画だそうです。

いかにも(日本人の考える)中国と言った感じの派手な服装の臣下登場。天鼓の物語を語り、これから父の王伯を呼びに行くところだ、と語ります。大日方はいつも上手ですっきりした感じですが、どうも力いっぱい過ぎて…。要所要所で緩めても良いのでは。それともほかのワキ方と比べて若いからそう感じるのか。
そして八反田さんの笛がすっきりしているので、「若い舞台だなー」という印象が強まります。

呼び出されてお爺さん登場。あれ、谷本健吾ってこんなに小さなひとだったっけ、と思わせる老けぶり。呼び出されて皇帝の前で鼓を打つ。誰もならせなかった死んだ息子の鼓、なのに自分が打つと鼓が鳴る、それが悲しい。


使いの者に送られ、家に帰る。ここのところ、アイと何となくタイミングが合わなかったような印象。
このアイの装束が可愛い。狂言の「中国」って磁器の絵付けのようなイメージ。

そして天鼓が登場。後シテの謡は前シテのときよりも明らかに若い感じで、いかにも無邪気な少年の霊という感じが出ていました。そして軽やかな舞が明るい。
昔どなたかが、天鼓は帝に殺されたことに一言も恨みを言わずに明るく舞うのが不思議である、と書いていらっしゃいましたが、確かに底抜けに明るいのびのびした舞で楽しめました。衣装も金、白、黄色、紫と軽やかで華やか。

天鼓は比較的上演回数が多いようで、能楽師が好きなんだな、と思っていましたが確かに前後の対比や後場の所作など見どころが多いし、楽しい曲ですね。
今回も楽しめました。囃子も軽やかでした。最近私の中の注目株は小鼓の田邊。若いのによく見かけるという事は、評価されているのでしょう。

こういう会は「多く演じて上手くなりたい」「多くの人に知ってもらいたい」という目的で開かれるのだと思いますが、色々なタイプの曲に挑戦して楽しませてほしいものです。
野守、とかどうかな。

来年は12月5日 葵上 だそうです。
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by soymedica | 2014-12-09 17:11 | 能楽 | Comments(0)
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