第42回のうのう能 通小町

d0226702_15444949.jpg第42回のうのう能 
2014年11月21日(金)19時より@矢来能楽堂
正面席5000円

解説 観世喜正
仕舞 錦木 クセ 観世喜之

通小町
シテ 永島充、ツレ 佐久間二郎、ワキ 大日方寛
笛 寺井宏明、小鼓 幸信吾、大鼓 佃良太郎
後見 観世喜正、坂真太郎
地謡 桑田貴志ほか総勢4人


数分遅れて行きましたが、解説は全部聞けたと思う。
お知らせその1.NHK教育テレビ古典芸能玉手箱11月28日と12月5日に観世喜正出演。矢来で収録のあと、ディレクターに「観世さんは今回の選挙でどなたか応援していらっしゃいますか。」と詰問され「い、い、いいえ」。特定候補を応援していると放送は延期になってしまうのだそうです。
お知らせその2.「演目別にみる能装束」の続編が年明けに出るそうです。

装束着付けは何回見ても面白い。今回の小知識は、黒頭の毛を一部顔の両側におさげのように分けて垂らす、あの部分は力毛(ちからげ)と言うのだそうです。


さて、仕舞の後は通小町。京都の八瀬で夏安居をする僧登場。通常観るワキよりもこの人だいぶ謡の存在感が大きいので、やけに元気な坊さんという印象。ワキツレでいるときよりもわざと存在感を出しているのかな。

そこに木の葉を入れた籠を持った女性登場。この人謡がどても上手なのですが、立っていると若干揺れるのが気になる。
有名な木の実の名前を聞く問答、ここは前の解説のところでみんなで一緒に謡ました。綺麗ですよね。
木の実の名前はわかったけれど、あなたは?と、僧が聞くと「私の名は小野の…」と言って後見座に行ってしまう。

不思議だなー、と思った僧は市原野に行って小野小町を供養することにします。

案の定小野小町の幽霊が現れてお経を感謝。ところが小町を成仏させじと、恐ろしげな声が聞こえてきます。

始まりから思っていたのですが、本日は大小の鼓が今一つ。まあ、あまり大音声では無かったので、謡に集中するとあまり気にはなりませんでしたが、謡っている方はやりにくかったのではなかろうか。
少将が小町の成仏を引き留めようとする緊迫した場面でのやりとり、良かったのですが囃子の出来で一割引き。

四位の少将が百夜通していたなんて知らなかったわ、と小町は言ってワキ座に座ってしまうのですが、その時若干ワキが位置を変えたのは何か不都合があったのか、それともいつもワキは下座にずれましたっけ。

ともかく、少将は百夜通の様子を見せます。のうのう能では地謡はいつも若手四人なのですが、能楽堂の大きさから言って音量は十分ですし、合わない8人が謡うと何言っているんだかわからない詞章も聞き取りやすい。

そしていつものようにあれよあれよという間に少将は突如として悟りの境地に達してしまうのでした。ここの所あまりに唐突なので失われている部分があるというのが定説だそうですが、今回そこを補う試演を梅若で行ったという内容の早稲田の研究者からのお手紙が最初の解説で披露されていました。


この後向かいの鮨屋に行ってみたんだけれど美味しかった。


能の鑑賞講座 一 三宅襄 檜書店
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by soymedica | 2014-11-24 15:46 | 能楽 | Comments(0)
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