狂言劇場その八 Bプログラム

d0226702_2257317.jpg狂言劇場その八
2014年11月6日(木)19時より@世田谷パブリックシアター
正面席7200円

小舞 海道下り 岡聡史
   蝉 野村萬斎

文山賊ふみやまだち
石田幸雄、深田博治

能楽囃子
笛 栗林祐輔、小鼓 幸正昭、大鼓 亀井広忠、太鼓 観世元伯

歌仙
柿本人丸 野村万作
僧正遍照 野村萬斎
参詣人 竹山悠樹
在原業平 中村修一
小野小町 高野和憲、
猿丸太夫 月崎晴夫
清原元輔 内藤連
笛 栗林祐輔、小鼓 幸正昭、大鼓 亀井広忠、太鼓 観世元伯


久々の世田谷パブリックシアターの大きい方。席をとるときに、「ずいぶん後ろだな」と思ったら舞台が張り出しているので実際には凄く前の方の席だった。ラッキー。

まず小舞から。結構狂言の小舞って好きです。岡聡史の海道下りはやや硬い。は何所かで見たことがあるな、と思って調べたら野村遼太で以前見ていたけれどやっぱり萬斎の味にはかなわない。

文山賊は能舞台で無くシアターの特性を生かした出だし。石田幸雄、ほくそ頭巾をかぶっていると若くなった万作か?と思えるほど万作に似ている演技。子弟とはこういうものか。
仲たがいした山賊の二人が、果たし合い。人も見ていないところで死んではつまらぬ、遺書を書こう、と、書いたものを読んでいるうちにだんだん悲しくなって…。という間抜けな話で楽しませてくれます。

ここまでで30分ほど。そして20分の休憩。能楽堂ペースの休憩の入れ方なのですが、普通の舞台になれているお客さんは相当驚いたようでした。


囃子の演奏。いつも見慣れているメンバーなのに、なにか違った表情だと思ったら、照明の当たり方ですね。熱演でした。
ホールですので、橋掛かりが二か所、しかも斜めについているのですが、退場の時も普通の能楽堂と同じようにちょっと端を歩いて退場。真ん中を歩いても良いようなものですが…。


和歌の神様、玉津島明神に奉納した絵馬に参詣人が力紙を投げつけると、絵馬の中の6人の歌人が動き出して、という歌仙。通常ホールならではの印象的な出だし。

皆で月見の歌合せなのは良いけれど、お題が「蜘蛛の巣にかかる釣鐘」だったり「富士野山によする石臼」???ま、飲みながら行こうか、とまず小野小町が酒を飲む。その盃を次にどこにやるかと皆がかたずをのみながら見守っていると、杯を受け取ったのは僧正遍照。これに嫉妬したほかの歌人たち。小町&遍照の二人対柿本人丸ら4人とが大立ち回り。万作83歳も頑張ります。肩上げが落ちてしまう熱演。百人一首の読み札のような出で立ちの登場人物が棒を振り回してケンカする面白さ。動きもあってお客さんは大喜びでした。


ところで先日「狂言ってなんですか?可笑しい劇らしいですね」と聞かれたので、「落語を劇にしたようなものかな」と説明したのですが、ちょっとちがったかな…。
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by soymedica | 2014-11-07 23:02 | 能楽 | Comments(0)
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