観世会定期能九月 龍田 雲林院

d0226702_12342555.jpg観世会定期能九月 
9月7日(日)11時より
中正面席

龍田 移神楽
シテ 観世清河寿、ワキ 宝生欣哉、アイ 大倉千太郎
笛 一噌庸二、小鼓 大倉源次郎、大鼓 國川純、太鼓 金春國和
後見 武田宗和、上田公威
地謡 野村四郎ほか

雲林院
シテ 梅若万三郎、ワキ 工藤和哉、アイ 吉田信海
笛 杉市和、小鼓 幸清次郎、大鼓 柿原弘和、太鼓 小寺佐七
後見 関根祥六、武田尚浩
地謡 坂井音重

他に狂言の鳴子遣子、能の葵上がありましたが、拝見しておりません。

本当なら残暑厳しいはずの今頃の東京。上着が必要なくらいの気温の雨の日でした。来年の番組が入口で配られ、来年秋からは梅若能学院とのこと。
「能 観たまんま」の筆者の方をお見かけしてお元気そうだな、と。


龍田、久しぶりに観世清河寿のシテを観るような気がして、期待が高まる。まず、大小前に一畳台が運び込まれ、それに小宮を乗せるのだが、一畳台の縁が波模様になっていてきれい。六十余州に経を収めて歩いている僧がやってくる。さて、龍田川をわたって神社に行こうか、というと向こうの幕の奥の奥の方から「渡るな」という声がかかります。この「のうー」の声だけで、見所の集中度を高めるのはさすが。

前シテの巫女は美しく優しく、でもきりっと神社のいわれなどを教えてくれます。
後シテは橋掛かりまでつかってダイナミック。大きな飾り物を頭に載せているのに綺麗に袖を被きます。

今回かなり後ろの席で観ていたのですが、それでも最後まで集中度切れずに見られたのは、やっぱり観世清河寿&宝生欣哉だからか。
さらに、地謡が綺麗でした。野村四郎、さすが。

「花もよ」最新刊の宝生閑のインタビューで「最近は地謡が座りなおす、ああいうことはよくない」と読んだばかりなので、地謡が扇を取るたびに大きく足を組みかえるのが気になりました(でも、足、痛いよね)。さすがに後列の人たちはあまりしないし、野村四郎は殆ど動かなかった。

…最後、森常太郎だと思うワキツレ、立つのがすごく辛そうだった。


雲林院は初めての演目。伊勢物語の愛読者の僧が都にやってくる。雲林院に着いて美しく咲いている花を手折ろうとすると老人がやってきて咎める。花を折ることの是非の問答をする。ここが、残念ながら緊迫感を欠いてしまった。そもそもワキの工藤のコトバがあんまり良く無いし、万三郎も乗り切れない。
梅若万三郎、いつも衣装の選択のセンスが良い。

老人は「実は私は昔男…」と言って消えてしまう。
と、アイが出てきてそれは業平ではないかと。この、アイ語りがずいぶん長いような。それと遠目だったのですが、このアイ、ハンサムに見えたけれど。今度近くの席でじっくり拝見したいものです。

後半は業平が出てきて二条の后とのことなど語ります。ここのシテはさすがの存在感。そして序の舞へ。この辺から私はだんだん眠くなり、目が覚めたら舞は終わっていたのでした。序の舞の巧拙がわかるくらいになりたいものです。

最後、ワキの工藤、立つときにワキツレが後ろから助けていました。おいくつなんだろう。
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by soymedica | 2014-09-09 12:35 | 能楽 | Comments(0)
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