国立能楽堂六月定例公演 右近左近 采女

d0226702_13292161.jpg国立能楽堂6月定例公演
2014年6月20日(金)18時30分より
正面席 4900円

狂言(大蔵流)右近左近
シテ(右近)大蔵吉次郎、アド(妻)大蔵彌太郎

能(観世流)采女 美奈保之伝
シテ 梅若万三郎、ワキ 森常好、ワキツレ 館田善博、森常太郎、アイ 宮本昇
笛 藤田次郎、小鼓 幸清次郎、大鼓 亀井広忠
後見 加藤眞悟、梅若紀長
地謡 伊藤嘉章ほか


大蔵家の狂言はどうも発声方法が私に合わないらしく、敬遠気味なんですが、今回の右近左近は面白かった。この人たち、こんなに見せる演技をしたんだ、と見直しました。ただ、なんとなく二人とも年より老けて見えるのはなぜか。


観世定期能に続いての采女。采女は美奈保之伝の小書き付で演じられることが多いのか?実は観世家元の采女よりこちらの方が楽しく観られました。良い意味で軽い感じ。
森常好一行の登場。宝生欣哉よりも謡がモダンな感じがしますね。
一行が春日明神見物をしていると、綺麗な女性が。うきうきと観光している僧の一行と綺麗な女性の組み合わせが楽しい。艶やか、華やかな前場でした。でも実は女性は幽霊だったのです。

と、地元の人が采女の話をしてくれます。この人苗字からして大蔵の一族ではなさそうですが、発声がそっくり。そこまで修行で似るものなんですね。ちょっと目線の据え方が中空で不思議。

そして僧が「さすがは南都、不思議なことがあるものだ」と読経していると、目にも楽しい美しい幽霊登場。水色に錦糸で柳と水の模様の長絹、紫の袴。髪が一筋乱れて肩に垂れているのが水死体っぽい。
舞を舞った後、最後に橋掛かりで地謡に送られて入るのですが、大変残念なことに最後で地謡が崩れた。普通なら気づかない程度の乱れだったのですが、何しろ見せ場だっただけに残念でした。

でも、全体に満足の舞台でした。
笛後見、立てなくなってしまったのかな?
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by soymedica | 2014-06-25 13:31 | 能楽 | Comments(0)
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