山本順之の会 寝音曲 檜垣

d0226702_9514286.jpg山本順之の会特別講演 檜垣 
2014年5月31日(土)14時より@宝生能楽堂 
正面席

寝音曲 
シテ(太郎冠者) 山本則俊、アド(主人) 山本則重

檜垣
シテ 山本順之、ワキ 宝生欣哉、アイ 山本東次郎
笛 松田弘之、小鼓 大倉源次郎、大鼓 亀井忠雄
後見 観世銕之丞、永島忠侈、浅見慈一
地謡 梅若玄祥ほか


寝音曲。これ、少ない人数でそこそこの時間でできる曲ですが、腕の見せ所あり、の曲。太郎冠者が謡に入るまでの勿体ぶり方が和泉流より短いような印象。そして、則俊のだんだん酔っぱらっていく様子が面白い。飲んだ直後では無くて、少し時間差があるところがリアル。


檜垣は解説本に良く出てきますが、観るのは初めて。ご感想は?うーん、まだ老女になっていないので良さがわからないのかもしれない…。
まず藁谷が大小前に出され、僧(着流し)が登場。2時に始まって狂言ひとつ、仕舞無しでなぜ終了予定が5時?と思っていたのですが、なんとシテが最初のセリフを口にするまでに30分かかった。

山本順之、小柄なのに声に張りがあり、謡の調子も好きなのですが(そして素敵な人柄らしい)、暗記に難あり。今回も心配していたのですが、しょっぱなから絶句の嵐。後見は常に助吟している感じ。やはりこれはいけません。見所にいて人ごとながら緊張してしまって今一つお話しに入って行かれない。
とてもとても地味な曲で、語りで理解させなくてはならないのだから頑張ってほしかった。

アイは東次郎。山本家の装束の色合わせにしては今回とてもシック。茶系と青系の主張しすぎない組み合わせ。そして語りが素晴らしいのはいつものことですが、最後に切戸口から退場するときの姿勢がカッコよかった。

後場は作り物のなかから謡いだします。外の地謡との掛け合いのところでもまた後見の助吟が…。お客から見えないんだから謡本見てれば良いのに。

そして、前シテの面は色白でしたが、後シテは若干色黑に。おちょぼ口。赤い大口で若づくりですが、やはり老女ですが皺が少なく、膠原病患者のよう。
うーん、老女の舞の評価は私にはわかりません。隣の席の方は感歎(と思われる)溜息をもらしていらっしゃいましたが。

ワキの宝生欣哉、はまり役でした。主張しすぎず枯れ過ぎず。これが宝生閑だったらとか福王親子だったら、とか考えながら観ていたのですが、やはりここは欣哉、と納得。

最後にシテが扇をポトンと落として退場。
アー疲れた。
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by soymedica | 2014-06-04 09:59 | 能楽 | Comments(2)
Commented by 山本 at 2014-06-07 08:07 x
開演前、社中の方が
「先生、なかなか覚えられないなんておっしゃって ・・・ 」
などと申しておりました。
ご自身の会で、重習の曲を自ら取り上げて、この体たらく。
正直、がっかりです。奮発したし。
Commented by soymedica at 2014-06-09 14:22
山本様、コメントありがとうございます。
私もちょっとがっかりしましたが、(そしてハラハラして疲れましたが、この方、結構好きなんですよね。もう少し頑張ってほしいです。
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