万作を見る会 悪太郎 博奕十王

d0226702_756261.jpg万作を見る会 
2013年11月23日(土)14時より@国立能楽堂
正面席 10000円

小舞
貝尽し 内藤連
名取川 中村修一
蝉 野村遼太
地謡 岡聡史、高野和憲、野村萬斎、竹山悠樹、飯田豪

悪太郎
悪太郎 野村万作、伯父 石田幸雄、 僧 野村萬斎

素囃子
融 酌之舞
笛 一噌幸弘、小鼓 田邊恭資、大鼓 柿原弘和、大鼓 小寺佐七

博奕十王
博奕打 野村萬斎 閻魔大王 深田博治
前鬼 高野和憲 後鬼 月崎晴夫、鬼 竹山悠樹、鬼 中村修一、鉄状鬼 岡聡史
地謡 野村遼太、野村万作、加藤聡、内藤連


ちょっと遅れてしまったので貝尽くしの小舞は扉の前の補助椅子に座ってみる羽目に。そのくらいだったら一曲終わる前に外で待っていて名取川から入ったのに、そういう選択は許されていないらしい。案内のお姉さんの迫力に負けてしまった。

狂言小舞って所作も面白いし、謡の内容も笑えるし、なかなか良いものです。蝉で地謡がつまってハッとする場面あり。

何回か見ている悪太郎ですが、全く酔っ払いというものはしょうがないものです。万作、ひげが黒いと誰かと思うほど若いのですが、息が荒いのが凄く気になります。大酔っ払いの演技なのかそれともひょっとして体調不良なのか、と思うほど。
石田幸雄が伯父というのもなんだか笑ってしまう組み合わせ。僧の役が萬斎だと、ここで伯父役があまり若手だと軽すぎるのでしょう。
萬歳のとぼけた調子と、酔っ払いの万作の組み合わせで笑えました。

博奕十王。最近皆が信心深くなったので地獄に落ちて来る亡者が減って、腹をすかせた鬼と閻魔大王が六道の辻に獲物を求めて遠征。閻魔大王のためにはちゃんとワキ座に一畳台が容易され、その上に後見が葛桶を用意するなど、偉いのです。冠にも「王」と書いてあります。5人の鬼を引き連れた閻魔様。能のワキとワキツレのように道行きを謡って着座。

と、そこに亡者の博奕打が。上下白の装束に白い鉢巻をしているのですが、三角の布はつけないのですかね。博奕打ちは何やら四角い包みを担いでいます。
とうとう鬼に捕まった博奕打ちは、閻魔様相手に四角い包みから大きなサイコロを取りだし、博奕を始めます。

サイコロを転がす前に水衣の肩を後見があげるのですが、これは既にひもがついていた模様。後見の石田幸雄、そうでなかったら老眼鏡が必要でしょうね。

さすが博奕打ち、とても強く、閻魔大王や鬼を身ぐるみ剥がし、ついには極楽へ行く金札も手に入れて退場です。でも、六道の辻でサイコロとばくやっていた方が博奕打ちにはたのしいのではないかしらん。

言葉もやさしいし、様式化も弱いので、子供に見せたら受けそうな狂言でした。
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by soymedica | 2013-11-28 07:57 | 能楽 | Comments(0)
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