第36回のうのう能 殺生石

d0226702_23148.jpg第36回のうのう能 殺生石
2013年8月30日(金)19時より@矢来能楽堂
正面席5000円

解説 観世喜正

仕舞 遊行柳 観世喜之

能 殺生石
シテ 桑田貴志、ワキ 館田善博、アイ 山本則孝
笛 藤田貴覚、小鼓 幸信吾、大鼓 佃良太郎、太鼓 金春國直
後見 遠藤和久、佐久間二郎
地謡 小島英明ほか計4人


今回も解説、謡の練習 ―皆が眠くなりやすいクセのところにしてみました(爆笑)―。隣の若い女性二人連れはおそらく初めての能で、喜正がマイク外して謡ったら声をそろえて「すごっ」とつぶやいていました。
今回の着付けはモデルが素人の女性。仕舞を習っていらっしゃるらしいのですが、とても緊張なさっていました。着付けは本質的には毎回同じことを見ているのですが、毎回発見があるなー、と思ったことでした。
そしてついに、いつもお見かけする白髪のお爺さんの正体がわかった。学者かな?と思っていたら「矢嶌正治先生です」と教えていただいた。


休み時間が終わって御調べの音が聞こえ始めるのだが、何となく笛がたどたどしい。わたしいとっては初めての奏者で聞きなれないためかもしれないけれど。
大きな作りものの石が運び出されて一畳台の上に。軽いのだろうけれど、何となくはらはら。
偉いお坊さんの玄翁がお伴をつれてやってくる。凄いところだなー、あれ、石の上を飛ぶ鳥が落ちるよ、とみていると、美人だがキツネ目の女がやってくる。
気のせいか本日の囃子、なんとなく野暮ったい感じで田舎の雰囲気。

その里女が殺生石のいわれを話す。どうしてそんなに詳しいのか?と聞くと「実は私は…」と言って退場。
玉藻の前と言う名前は、玉はどこから見ても完璧な球形であることに由来するのですってね。

玄翁は本当はこんなことは百も承知だけれど、物知り従者に話す機会を与えているのか、それともこんな妙な知識はもともと持ち合わせていないのか…。

玄翁が石を供養していると、真っ赤な頭のキツネの化け物登場。頭の毛のひと房が白いのがおしゃれ。石の割れ方が派手じゃなかったのが残念だけれど。尚、巨大に見えた石は二つに割れると切戸口から退場できる大きさ。
せっかく供養しているのに石が割れて化け物が飛び出してきたのでは驚くでしょうね。供養が逆効果と思ったことでしょう。結核の治療すると一時的に病状が悪くなるような。似ていませんか?

そして化け物はインド、中国、日本でやった悪事を語り、日本で那須野に追われ打たれた様子を再現します。でも、もう悪いことはしないと「約束固き石となって」消えていくのでした。

謡の人数が少ないせいか、地謡部分が凄く聞きやすかった。
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by soymedica | 2013-09-05 23:06 | 能楽 | Comments(0)
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