第26回テアトル・ノウ 東京公演 楊貴妃

d0226702_20534485.jpg第26回テアトル・ノウ 東京公演 楊貴妃
2013年7月13日14時より@宝生能楽堂
正面席8000円

仕舞
絹巻キリ 河村晴道
土車 味方健、
鵜飼 味方團

舞囃子 山姥 片山幽雪

仕舞
江野島 観世喜正、井筒 片山九郎右衛門、善知鳥 梅田邦久

楊貴妃 台留
シテ 味方玄、ワキ 宝生欣哉 アイ 奥津健太郎
笛 藤田六郎兵衛、小鼓 成田達志、大鼓 亀井広忠
後見 清水寛二、味方團
地謡 片山九郎衛門ほか


連日の猛暑で疲労困憊。申し訳ないけれど前半は意図的に寝ていました。隣のお兄さんは最初から寝ている私を不審に思ったでしょうが…。
最前列通路わきの特等席にプロと思しきカメラマンが座っています。隣の人は一般客なのかな、びっくりしたろうな。

楊貴妃からはちゃんと起きてました。成田達志がやけに涼しそうな頭になっています。
まず作り物が大小前に。引き回しの折り目の角度のせいで、やや右に傾いているように見えるのが気になる。

皇帝の御下命で楊貴妃の魂を探しにきた方士。所の人に聞いて楊貴妃の居所を発見。

作り物の引き回しが延々とおろされない。ワキが「立ち出でたるお姿を見れば」と言っているのに、後見は微動だにしない。「顔色のなきも理や」でやっと楊貴妃登場。小書きと関係があるのかと思ったが、どうも違うらしい。

衣装がすてき。沈んだ水色の袴に上は金。オレンジの花が飛んでいるよう。方士にかんざしを渡し、皇帝と二人で交わした言葉を教えるまで作り物の宮に座ったままなのですが、シテ、ワキ、地、いずれも謡がとっても良いのでいつまでもこうやって問答していても退屈しないのでは、と思いました。

まあでも見せどころは序の舞ということになっているので、簪を再び挿して舞います。簪になにか問題があったようで、途中で傾いてしまい、後見が挿し直し。シテが立っている場面だったので、後見の清水寛二がシテより大きな人で良かった。
そして今度はあまりにキッチリ挿したためか、最後に方士に簪を与えるところでは、冠ごととっていました。

退屈な舞とそんなでも無い舞のどこが違うのか、こちらの体調や気分のせいか、いずれにせよ、本日は退屈でない方の序の舞だったので有難かった。

この曲、最後にワキが「さるにてもさるにても」と、楊貴妃に向かって言うところが良いですね。方士はきっと楊貴妃にかなわぬ恋をしていたんだな、と思いませんか?
最後に楊貴妃は宮にもどり、扇を顔に押し当てるしぐさをするのですが、これも美しかった。

「台留」という小書きは味方健の手になるパンフレットによると、「常のように『キリ』の謡いいっぱいに作り物から出ることをせず、謡いいっぱいは中に伏ししずみ、一クサリのこる囃子の手ででるもの」だそうです。パンフレットそのまま写しているんですが、これだけ読んでわかりましたか?要するに最後に宮の中にちょっと長めに居るということらしです。


次回の東京公演は「砧」。やはり宝生能楽堂で7月12日だそうです。行こうっと。
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by soymedica | 2013-07-15 20:58 | 能楽 | Comments(0)
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