国立能楽堂開場三十周年記念 特別企画公演 スーパー能 世阿弥

d0226702_7573356.jpg国立能楽堂開場三十周年記念 特別企画公演 
スーパー能 世阿弥
国立能楽堂委嘱作品・初演
梅原猛作、梅若六郎玄祥演出

世阿弥 梅若玄祥
寿椿 味方玄
元雅 片山九郎右衛門
越智 宝生欣哉
禅竹 観世芳伸
音阿弥 山階彌右衛門
語り手 野村万作

笛 藤田六郎兵衛、小鼓 大倉源次郎、大鼓 安福光雄、太鼓 観世元伯
後見 山崎正道、小田切康陽、角当直隆、
地謡 大槻文蔵ほか計5人

正面席で6500円。


ネタばれあり。







横尾忠則の手になるポスター、パンフがクール。
現代語でやる能って?と思って行ったのですが、全然違和感ありませんでした。ただ能や歴史に全く知識の無いままいきなりこれを見ても良くわからないかもしれません。

まず、舞台は完全な暗転から始まります。地謡座の真前に引き回しをつけた大きな屋台が、囃子が座るべきところには柴垣と竹藪が。たぶん暗転した時点で世阿弥夫妻は屋台にはいるのでしょう。一の松の辺りには扉が。

皆さん国立能楽堂の舞台の向かって右側にすだれをおろした場所があるの、ご存知ですよね。あれは飾りなのか、実際何かの部屋があの後ろにあるのか、と不思議に思ったことはありませんか?今回あそこが使われました。前列囃子、後列地謡だったと思うのですが、かなり広い部屋で、独立した空調があるみたい(調節器が見えた)。

などなど、通常の能では見られない色々な仕掛けのある舞台でした。筋は、元雅あるいは世阿弥暗殺の予感におびえる世阿弥夫婦、伊勢へ逃れるが結局殺されてしまう元雅、両親の嘆き、そして能楽の将来の発展を願って世阿弥、音阿弥、禅竹が舞う、というものです。

出演者の顔触れが豪華なのはわかっていましたが、能の役者として優れている人は、役者としてもある程度の資質があるひとなのだな、と思わせられました。世阿弥が死んだ元雅に呼びかけるところ(シテ柱の方に向かって二度呼びかけるのですが、今台本見たらその部分が見つからない)では涙が出そうになりました。かなり様式化されているものなのにね。

そうそう、能らしく、間に万作が出てきて背景を説明するのですが、何故新作に万作?石田幸雄かもう少し若いところでは?と思ったのですが、これは本当に良いキャスティングでした。楽しい。

そして最後の三人相舞がきれい。

ということで、堪能しました。
見所で携帯鳴らすのはやめましょう。字幕が入らないと抑止装置も入らないのかな?まさかね。
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by soymedica | 2013-04-24 07:59 | 能楽 | Comments(0)
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