のうのう能 忠度

d0226702_20165646.jpg第34回のうのう能 忠度
シテ 武田宗典、ワキ 森常好、ワキツレ 館田善博、森常太郎、アイ 小笠原匡
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 大蔵慶之助
後見 武田宗和、坂真太郎
地謡 観世喜正 ほか計4人

のうのう能に行ってきました。平日夜ということで、お客さんは男性も多い。お隣は学生時代に能をやってましたみたいなビジネスマン。奥様に色々解説なさっていて好感が持てました。
観世喜正の解説の途中から入場。端の席で良かった(ここ、席の間が狭いので遅れて行くと入れませんね)。
後シテは「のちして」と読むことを確認。大きな格子模様は「段」(字、あってるかな)ということ、源氏系の武将は袷(あわせ)の法被を、平家は半分貴族なので優美な単衣の法被を着ることなどを知りました。
法被は肩脱ぎして脱いだほうの袖は丸めて箙に見立てると言うのも初めて知りました。
しばらくここに通うと物知りになれそう。

仕舞は敦盛。観世喜之の仕舞は何回か観ましたが、不思議な味わいがあるような気がします。でもなんでこんな小さなお爺さんの息子があんなにでっかい…。


忠度、あまりに有名ですが観るのは初めて。型どおり旅のお坊さんがやってきて…。今回森常好、若干存在感が薄い感じがしたのですが、それも計算の上のことかもしれませんね。と、そこに何やら品の良い老人が。
舞台に入ったところで祈る型があるのですが、そこが見どころなんだそうですよ。杖をついてその杖を持ったまま、片手で祈るか、両手で祈るか…。後シテが右手を切り落とされるでしょう?そこに対応して杖を右手に、左手だけで祈るという。

今まで武田宗典ってあまり印象に残らない人だと思っていたのですが、ポーズの綺麗な人ですね。あんまりアクの強くない綺麗な印象。

後シテが勇ましくやってくるところも平家の公達という感じで美しい。着付けの実演のものより衣装が数段良いせいもあるでしょうが、駆け出しクンと比べてシテをやる人はただ立っているだけでこんなに違うものか。

今回の囃子は今一つあるいは今二つくらいでありました。元気が良ければ良いってものではないでしょう。もそっと、曲趣やシテのタイプにあわせてやっていただきたい。

ま、それはともかく、忠度、色々な演出方法があるらしく、また来年の桜の季節になったら楽しませてもらおうっと。
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by soymedica | 2013-04-21 20:20 | 能楽 | Comments(0)
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