人気ブログランキング | 話題のタグを見る

木母寺探検

有名な隅田川の主人公(出演しないこともあるけれど)、梅若の塚のあるお寺、木母寺に行ってみました。天台宗のお寺だそうです。

充実したホームページが作ってあって、勉強会なども開いたり、なかなか意欲的なお寺のようです。
最寄駅は鐘ヶ淵。駅はとってもちっちゃいです。カネボウと関係があるのだろうなと思っていたら、後で調べたら近くに発祥の地の碑があるらしい。行ってみればよかった。残念。木母寺探検_d0226702_829925.jpgホームページの地図を見ながらでもお寺には簡単にたどりつけますが、駅前に交番もあります。駅前には幹線道路らしいものはなく、1.5車線くらいしかない複雑な形の道路をとりあえず川に向かって歩いて行くといつのまにか道が広くなって正面に物凄く大きな団地が出現。道路をまたいで延々川沿いに続きます。都営住宅らしい。何か防災上の理由があって川沿い屏風状なのでしょうけれど、これ自体一大スペクタクル。

それを潜り抜けると、とたんに交通量も少なくなり、人もいなくなります。
日本の昼間だからのんびり歩けますが、感覚としてはマンハッタンの川沿いの高層住宅(行ったことある人はわかると思いますが、昼間だって一人で旅行者が地図片手にボケっと歩いたら無事帰ってこられない)。
いまでこそ遠景には年寄りの日向ぼっこ、オバサンの犬の散歩などが見えてのどかですが、10年、20年後にこの治安が保たれているのだろうか?

ま、ともかく遠景にお寺らしきものが。下の写真の左が大団地、右の塔が木母寺
(後でわかったのですがこれは納骨堂でした。まだ分譲中ですよ)。
木母寺探検_d0226702_8303330.jpg

川側から境内に入るとだ~れもいない。本堂はコンクリート造りのモダンな建物。川側の道から入ると左側にガラスに覆われた梅若堂。中にド派手な観音様だかの二対の木像がある。91年に撮影の写真にはこの像は無いので、比較的新しいものでしょう。それに並んで塚があり、これが有名な梅若塚。1976年に上述の団地のなかから移されたとのことです。
木母寺探検_d0226702_8313213.jpg

そんな色々の写真を撮っていたら、20人ほどのおじさん(お爺さん?)の団体登場。謡蹟めぐり?と思ったけれどそうではなくて郷土史の勉強会の御一行のようでした。

梅若塚の横に絵馬をかけるところがあって、一応「芸道の神様」ということで売っているので絵馬にはおけいこ事が上手くなりますようにとの願いが多いです。絵は、江戸時代の縁起絵巻からとっているようで二種類。

木母寺探検_d0226702_8334667.jpg木母寺探検_d0226702_8344917.jpg

団地側の口から出ると、そこに「団地9号棟東にもとの梅若塚を示す碑がある」と書いてあるので、そこにも行ってみました。本当に普通の居室の真前。ちょっと広場になっていてお爺さんがお話に夢中。
木母寺探検_d0226702_8355348.jpg

さて、お寺のホームページには近隣散策として長命寺までのルートがあるので行ってみようかと思ったのですが、良く地図を見るとあまりに遠いのでギブアップ。それに道がいかにもの産業道路の墨堤通りなので、左に折れて、百花園に行ってみました。

それにしてもこの団地、間に神社(隅田川神社)に向かう参道があったり保育園が二つもあったり、面白い作りです。
百花園は普通の感じの良い公園でした。通路が狭いので絵を描くには不向きですが、写真を撮る分にはよさそう。甘酒300円。

で、今回最も記憶に残ったのは巨大団地と川沿いの人気のない通りだったのでした。
by soymedica | 2013-04-11 08:37 | 本・CD・その他 | Comments(0)
<< 第七回萬歳楽座 隅田川 国立能楽堂4月定例公演 富士松... >>