第61回野村狂言座 鍋八撥、素袴落、業平餅

d0226702_22503364.jpg第61回野村狂言座
2013年1月10日(木)18時30分より
@宝生能楽堂 正面席7000円

解説 深田博治
素囃子 男舞 笛 成田寛人、小鼓 田邊恭資、大鼓 原岡一之
鍋八撥 鍋売り 高野和憲、鞨鼓売り 中村修一、目代 竹山悠樹
素袴落 太郎冠者 石田幸雄、主 内籐連 伯父 野村万作
業平餅 在原業平 野村萬斎、餅屋 深田博治、法衣 野村遼太、稚児 金沢桂舟、侍 竹山悠樹、随身 中村修一、月崎晴夫、傘持 野村万作、餅屋の娘 岡聡史


まずは深田博治の解説から。最初はえーとか、あーとかの間投詞が多くてどうなる事かと思いましたが、だんだん調子がでてきました。解説はともかく、この方、国学院大学出身で禰宜になろうかと伊勢神宮で修業したそうです。五十鈴川で禊ぎをするそうで、国学院大学は夏、皇學館は冬にやるとかで、国学院大学はお勧めだそうです。

本日も見所は「笑ってやろう」というファンが多いのか、いつも「そこで声出して笑う?」というところで笑う人が多い。となりのおばさま、箸がころげてもおかしそうでした。

最初の鍋八撥は「脇狂言」というものだそうで、大変おめでたいもの。脇狂言と言われるものには他に福の神、末広がり、麻生、筑紫の奥、などがあるとのこと。

鍋八撥は作品の力と演者の若さとで大変楽しめました。最後の一言「数が多うなってめでたい」は有名なセリフなのでしょうか。全くこの作品は知らなかったのですが、このセリフだけは聞き覚えがありました。鞨鼓は打つと本当に音がするのですね。囃子がうしろにいたので代奏するのかと思いましたが、なかなか良い音がしました。鍋も良い音でした。
約40分ほどの比較的長い作品です。

素袴落はついこの間見たものですが、同じ和泉流でも若干違うところがありました。石田幸雄、めずらしくセリフが違っていましたが、それを補ってあまりある味でした。
これは25分ほど。

業平餅は満斎が朝日新聞の連載で語っていたもの。在原業平が「知らぬ里」について餅屋の娘を貰いそうになるという話。
高貴なバカ殿満斎と、よろよろした傘持万作、これ以上に無い組み合わせでした。子方はお名前からしてプロのお家のお子さんかと思いましたが、立派。

今月号の雑誌「花もよ」で、村尚也さんが、「野村狂言座というのは興行としてなりたっている。『伝統芸能と言えど興行として成立して初めて一貫したテーマも主張も通せるだろうということだ。』」とおっしゃっていますが正にそうです。補助金で生きながらえる物になってはいけません。あれだけの人気親子なのに、「興行をする」「金銭的に独立する」と言う気概を感じさせるのがすごいと思いました。
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by soymedica | 2013-01-12 22:52 | 能楽 | Comments(0)
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