花の会 屋島

d0226702_1135654.jpg花の会
12月16日@観世能楽堂
正面席1万円

屋島 大事 奈須與市語
シテ 観世清和、ツレ 坂口貴信
ワキ 森常好、ワキツレ 森常太郎、則久英志
アイ 野村萬斎
笛 一噌隆之、小鼓 観世新九郎、大鼓 亀井広忠
後見 武田宗和、上田公威、野村昌司
地頭 岡久広



最初から見る予定だったら昼に九州から出てくる友人と会うことに。よって涙をのんで東次郎の月見座頭をあきらめて、屋島から。

観世清和のツレは坂口貴信ということになったのか、なんだかいつもこの組み合わせてみているようなきがします。この人のすっきりした感じを家元が好むというのは何となくわかる感じ。どこかで坂口は腰を痛めたと聞いたような気がするのだけれど、そんな感じではありませんでしたね。

屋島前半は謡を聞かせ、後半は…ここでもやっぱり弓を拾ったりという演技はあるのだけれど、「ことば」が大事。そしてアイの語りも見せ場。昔の人はこれを見ながら「そうそう、これは平家物語のあの名場面、次は…」などと楽しんだのでしょうか。

後シテの登場場面では、特殊な囃子が演奏されるとこのこと。(前に見た普通バージョンのときにどんなものだったか覚えていないのですが)、確かにものすごく力強く、何が出てくるのか…と期待させる。衣装が真っ赤に黒っぽい斧の書いてある半切り。「何事か!」と思わせる派手さ。家元はやはり「見せ場」を作るのが上手いな、と感じました。

友人との会食のあとだったのでいささかアルコールも入っており、ぼーっとしていたのですが、やっぱり那須与一語はすごかった。前に万作のものは世田谷パブリックシアターでそれだけを見たことがあるのだけれど、劇的効果という点では萬斎に軍配が上がると思います。見事です。本当に見てきたような…。

前場の盛り上がりから、間語り、そして後場と、観客には緊張が強いられる演目・演者でしたが、大満足の1日でした。


所で、切符のお値段の話ですが、これは「何番見られるか」「定期公演かどうか」「誰が演者か」で決まるのでしょうね。とすると、これ、もう5000円ほど上の席は乗せても売れたのではないでしょうか。まあ、その辺の見極めは難しいかもしれませんが。
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by soymedica | 2012-12-22 11:39 | 能楽 | Comments(0)
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