銕仙会定期公演12月 柏崎 素袍落 猩々乱

d0226702_7531233.jpg銕仙会定期公演12月
@宝生能楽堂 18時から
正面席6000円

柏崎 
シテ 観世銕之丞、ワキ(小太郎)殿田謙吉、ワキツレ(善光寺住僧)宝生欣哉
子方 谷本悠太朗
笛 一噌仙幸、小鼓 観世新九郎、大鼓 柿原弘和
地頭 浅井文義

素袍落シテ 野村万蔵、アド(主) 野村扇丞、小アド(伯父)野村萬

猩々乱
シテ 安藤貴康、ワキ 宝生朝哉
笛 藤田次郎、小鼓 田辺恭資、 大鼓 亀井洋佑、太鼓 林雄一郎
地頭 林雄一郎


後楽園で嵐の公演があるらしく、駅まえには「チケット譲って」のお嬢さんたちがいっぱい…。

柏崎でございました。柏崎の奥方がしずしずと出てきて腰かけます。あとから小太郎が出てきます。奥方が色なしの地味な着物、小太郎も紺を基調とした装束なので、舞台が全体に非常に落ち着いた色となります。
小太郎の道行の間、奥方はうつむいて微動だにせず。銕之丞のふくよかな体系が、「奥方」という想定にマッチ。

小太郎が「ご主人は亡くなり、息子さんは書置きを置いて出て行かれました」と報告。衝撃を受けた奥方は物狂いとなって息子を探す旅に出ます。

さて、場所は変わって善光寺。お坊さんがとてもかわいらしい弟子を連れている。宝生欣哉、謡の感じは閑とはちょとちがうけれど(もっと若い)、声の質がそっくりで本日改めてびっくり。連れている弟子は金の角帽子をかぶって、いかにも大切にされている感じ。

後のシテ、とても素敵でした。夫の狩衣、烏帽子をつけて舞います。そして、息子に会って喜ぶ感じがあんなに様式化された舞台でもよくわかる。ここのクセは難しいのだそうですね。
それにしても花若は何歳という想定なのだろうか。世をはかなんで仏道修行にでちゃうというのはかなりの年齢化と思うのだが、最後にママが迎えに来るとすぐ一緒に帰っちゃう…。 

子方クン、みけんに皺が寄っているのでは、と思うほどの熱演でした。下掛だと大分セリフもある役らしいのですが。またどこかで見られるかな。楽しみにしていますよ。

こういう曲だからでしょうか、笛が枯れていて良かったです。


素袍落。そしてこのあと猩々というのは年末でもあるし、酒を飲みましょうということか。太郎冠者の万蔵、美味しそうに飲むんですよ。でも、古着でもあんなに嬉しかった時代があったのですね。熱演でした。


猩々。まず出てきた高風の宝生朝哉。おそらく欣哉の息子、閑の孫。身長も十分、声も大人の声だけれど、どこかに子供を引きずっている感じ(批判じゃなくて、ただ印象です)。幾つ位だろうか。もしかしてまだ中学生ぐらいなのではと思わせる(違ったら失礼)。

立派に名乗った高風が待っているとそこに猩々がやってくる。そしてみごとな舞を舞うのです。安藤貴康は開きだということです(by Twitter)。綺麗な動きで私のような素人にはとても素敵に見えるのだけれど、やっぱり何回もやっているベテラン(つい最近見たのが観世清和、それから金剛永謹とか…、比べたら気の毒ですが)とは違う。同じ動きをしても、ベテランは見せ場をつくるとかメリハリをつけることができるようになるのでしょうね。

そして笛以外は何だか皆若い舞台でした。清々しかった。


…帰りは「嵐」のお客さんともろに被りました。あちらも楽しかったみたいですよ。
写真は、先日の満次郎の会で東北支援で売っていたお酒。美味しかった。
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by soymedica | 2012-12-17 08:01 | 能楽 | Comments(0)
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