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国立能楽堂定例公演 口真似 羽衣

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国立能楽堂定例公演 
9月21日(金)18時半から
正面席4800円

口真似(和泉流)
シテ 野村又三郎、アド(主)野口隆行、(何某)奥津健太郎

羽衣(宝生流)盤渉
シテ 金井雄資、ワキ 福王和幸、ワキツレ 村瀬提、村瀬慧
笛 藤田朝太郎、小鼓 亀井俊一、大鼓 安福光雄、太鼓 小寺佐七
後見 朝倉俊輔、渡邉茂人


本日は東京体育館で何かあるのか、女の子を連れたお母さんと言った感じの人たちがたくさん。警官の交通整理も出ていた。何があるのか聞いてみようかと思ったが、返事を聞いても理解できないとカッコ悪いのでパス。(最近AKBの前田敦子の顔がやっとわかるようになったら卒業してしまった…。)

狂言は口真似。前回は野村裕基クンで見ているので、大人同士の演技はどんなものか、と思っていたらこれが絶妙。同じ和泉流ですが、万作家と若干違うところもあるみたいです。これがアドが大人かどうかの違いなのか、それともお家の違いによるのか。
セリフの間の取り方で見せる、と言うのは大人にしか出来ない芸当かも。そして子供はテンポが速いのだな、と思いました(全般に万作家は速いかもしれない)。

この話、文字にしてしまうときっとつまらない笑い話だと思うのですが、本日堪能しました。


いよいよ羽衣。正先には羽衣のかかった松が置かれます。松は結構丈が低い。
まず漁師の白龍一行登場。皆若くてハンサム。村瀬提と村瀬慧って、上手くなったような気がする。(かなり年の離れた兄弟だと教えていただきました*。)ただ、手前に立った方(どっちかな)の竿の担ぎ方が今一つ。
パンフレットによると白龍という名前には天帝の使者という意味があるということで、地元漁師にしては立派すぎる感じの福王和幸ですがそれで良いのかも。

それにしてもですね、囃子がいまひとつだった。特に小鼓が私には気になりました。もっと清々しくやってほしい。

「おや、こんなところに素晴らしい衣が」と手に取ると、幕のなかから「のうのう」と声が。で、返す返さないのやり取りの後、漁師は衣を松に置きます。前に見たときには手渡ししていたのに、と思ったら、松に置くのは宝生流の盤渉の小書きのときのやりかただとか。手渡しの方が優美だと思うのですが。

その後、舞グセがとても素敵でした。でも、何だか地謡が優しいというよりは湿った感じだったのは残念。軽いというより弱い感じの謡でした。

盤渉の序の舞のあと、地謡に乗って天女は空に帰ってゆきます。羽衣をたなびかせ、富士山を見降ろして軽い飛ぶような運びで帰ります。そしてそれを見上げながら漁師一行も帰ってゆきます。

金井雄資も福王和幸もとても良かったのに囃子と謡が残念な感じでした。金井雄資って男性ファンが多いのでしょうか。いつもとちょっと違った客席の感じでした。

面は泣増。


参考は 能の鑑賞講座一 三宅襄 檜書店


*鍵コメいただきました。村瀬'sは兄弟では無く、従兄だそうです。ご教示ありがとうございました。
by soymedica | 2012-09-22 23:11 | 能楽 | Comments(3)
Commented by まさぞう at 2012-09-23 16:20 x
どうでも良さそうな情報で恐縮ですが、イベントは、嵐のコンサート(霞ヶ丘国立競技場)です。たしか一週間くらいやるのではなかったかしらん。満員になるようです。札幌とか、九州からの女の子がチケット欲しいという紙を持って駅前に並んでいました。驚きました。いま最も動員力があるグループでしょうか。
Commented by soymedica at 2012-09-23 21:27
へー、そうなんですか。情報ありがとうございます。「嵐」、私も名前だけは知ってますよ。ジャニーズの男の子のグループ(と、ちょっと知っていたので嬉しい)。
そういえば世阿弥の子供の頃って、美少年だったそうですねー。
背が低かったらしいというのもジャニーズと共通するかも。
Commented at 2012-09-24 15:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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