セルリアンタワー能楽堂 井筒、文山立、二人乱

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セルリアンタワー能楽堂企画公演 能に親しむ 喜多流 静と動
8月31日(金)18時30分より
正面席8500円

井筒 
シテ 友枝雄人、ワキ 宝生欣哉、アイ 山本則孝
笛 一曾隆之、大鼓 亀井弘忠、小鼓 成田達志
後見 塩津哲生、塩津圭介

狂言 文山立
シテ 山本泰太郎、アド 山本則秀

二人乱(ににんみだれ)
シテ 中村邦生、ツレ 狩野了一
ワキ 大日方寛
笛 杉信太郎、大鼓 亀井洋佑、小鼓 観世新九郎、太鼓 観世元伯
後見 粟谷浩之、佐藤寛泰


井筒。能役者って井筒が好きですね。良い曲とは思いますが、素人の客にこれを退屈せずに見せるのは大変かな。私は通じゃないからはっきり言えますが、あまり好きじゃない。
そして今回後場の舞(見せどころですよね)の笛があまりに余裕が無かった。あれじゃ昼寝もできない。

シテのちょっとごつごつした感じの節回しと声もあんまりこの曲とは合わない感じ。見せ場の水鏡の場面はさすがでしたが。

ということで退屈しちゃったので、後見の親子は似ていないな、とか、塩津哲生は居眠りしているな、とか、今回地謡(二人乱れも)は前列若くてハンサムぞろいだな、とかチェックしておりました。


文山立は確か和泉流では文山賊だったかな。お二人は声良し、謡良し、テンポ良し。で楽しかった。


二人乱は猩々が二人(二匹?)出てくる「猩々」の喜多流の呼び名。まず巨大な酒壷(大人の胸近くまである)が正先に出されます。すごいなあ、と思いますが実はこれがすごい上げ底で柄杓が落ちないようになっている。
瀋陽の町で酒を売っている高風登場。大金持ちの商人と言うだけあって衣装が豪華。大日方寛のワキを見るのは初めてじゃないかな。なかなか良かったです。富貴の身と罷りなりて候と、扇を広げて大威張り。背中に挿してきた銀の柄杓を壷において猩々の出てくるのを待ちます。

さて、猩々、どっちがどっちだかわからないのですが、先に出てきて後に帰ったほう(シテかな)が明らかに上手。もう一方は若干メリハリと自信に欠ける感じ。足の動きは結構そろうけれど、手が今一つ。酔っぱらっている猩々と言う感じは出ていましたが。

ともあれ、華やかで楽しい曲でした。
笛の人がやけに今風な髪型(地を刈り上げてうえに長い髪をかぶせる)しているのが妙にマッチしていた。

松虫と何だか似ているな、と思ったらそんなことが書いてある本もありました。
この猩々はかなり早くから半能として演じられるようになったそうで、平成になってから全部を演じる試みがなされたそうです。
そんなことは:
能苑逍遥 (中)能という演劇を歩く 天野文雄 大阪大学出版会
でどうぞ。
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by soymedica | 2012-09-02 08:56 | 能楽 | Comments(0)
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