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電子書籍、iPadなどなど

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ときどき能楽堂で演能中熱心に携帯電話を覗き込んでいるひとがいるけれど、あれは半漁文庫でもダウンロードしてあるのでしょうか。国立能楽堂の小さな解説画面はとても便利だとおもう。そのほかの能樂堂でも希望者に有料でiPad貸し出して舞台の進行と同時に解説を送るなどやってみたら?パンフレットに詞章を載せているところもあるけれど、なんといっても大きな字で今舞台上でやっているところがタイムリーに解説されるというのはありがたい。画面が大きければチラと一瞥しただけで読めるから、舞台もしっかり見られるし。

iPadと言えば、ある能役者があちこちの素人稽古に本を持って行くのが大変なので、と謡本を自炊してiPadに入れていてナルホドと思ったことがあります。上手い使い方ですよね。
一度能樂関係の古本をアマゾンで買ったら煙草臭くて閉口したことあり。ああいうときは本をばらして自炊してiPadで読むというのも手だろうな。

私は仕事関係の雑誌は可能なものはすべて電子書籍契約にしているけれど、一般書籍の電子化されたものは、角川の古典名作くらいしか買ったとこがない。あと、山川の日本史。あれは便利。検索するだけならWikiでも良いけれど、信頼性においてネット情報は非常に不安。私の専門の部分のWikipediaなんて仰天ものの記載があったりするから、そのほかの分野でも似たようなものなのかも。
(でも、能樂関係のネット情報はじっくり色々見ていると今現在の評価がわかったり、思わぬゴシップが本当らしいとわかるとか、いろいろ面白いことがあるけれど。紙媒体の世論とネット世論が微妙にずれるのも興味深い。)

建築をやっている友人が、洋書ならKindleだよ、と。彼はあちこち飛び回っているので、飛行機の中でじっくり読むには軽くて便利、しかもリアル洋書よりも安いと絶賛。ただしパラパラめくって全体像をざっと見てから読む、という読み方はやはり困難だそうです。その話を聞いたのは昨年ですが今現在に至っても洋書コンテンツはKindleが一番らしい。

文芸書や趣味の本をiPadで読もうとは思わないけれど、検索が重要となるものや図表が多いものには電子書籍ですよね。それと、能樂関係の本のように部数が出ないものは、電子書籍が出版社としてもトクなのではないでしょうかね、どうです、ヒノキさん。
by soymedica | 2012-07-08 10:29 | 本・CD・その他 | Comments(2)
Commented by 感動人 at 2012-07-08 22:46 x
 こんにちは。
 ご老体の私も、いよいよタブレットを買おうかと「機種選定」中です。笑われそうですが、寝っころがって、ゆっくり、読むのは、パソコンではできませんし。
 でも、私がほしい「古典」は、あまり売れないので、ソフトがなかなか入らないでしょうね。そこがネックなんです。
 電子書籍ソフトに「新潮社古典集成」などがあれば、明日にも買うのですが。
 もうひとつ、古書は、私の場合、古書店で買います。(ふるい人間なんですなあ)
 しかし、「捜す」のでなく、文字通り、そこで、出合ったもの、見つけたものを買っています。
 その際、出来るだけ、「新品同様」のものを買いますが、それでも、買ってくると、まず、「除菌」し、数日、陰干しして、古書の臭いを飛ばします。
 いつも感じるのは、昔のほうが、良い本を(特に、重厚な内容で、装丁もお金のかかっている)出版しているように感じるのですが・・・。ま、後者など、それが、不可能だから、電子版になるのでしょうが。
 
Commented by soymedica at 2012-07-11 23:22
コメントありがとうございます♫
タブレットは色々あってコンテンツもそれぞれ違うし、迷いますよね。ということで私はiPad。なにせカッコイイですから。寝転がってみるには重いですが、それを支える道具と言うのも売っているそうで。
友人たちの話によると、映画などのソフトはiPadが一番充実らしいですが、書籍はいま一つですね。スキャナーと裁断機買って「自炊」する根気もありませんし。
ちなみに私の両親はいらなくなった本を売るようになる前は、まず買うとカバー、帯、全部はずしていました。今でも本屋でくれるカバーはかけていないんじゃないかな。理系ってガサツ。
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