国立能楽堂定例公演 簸屑、敦盛

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国立能楽堂 定例公演 
6月15日(金)18時30分開演
正面席 4800円

狂言 簸屑(和泉流)
シテ(太郎冠者)石田幸雄、アド(主)野村万作、(次郎冠者)深田博治

敦盛(観世流)
シテ 関根知孝、ツレ 武田友志、坂井音晴、武田万里
ワキ 村山弘、アイ 高野和憲
笛 一噌幸弘、小鼓 清水皓祐、大鼓 白坂信行
後見 寺井栄、津田和忠


キャッス・キドソンのバッグ、スパッツにワンピース、今一人はパンツにキャミソールに透ける上着、もう一人は黒地に赤いバラの模様のドレス、という若い女の子の三人。能楽堂に向かう私の前を歩いていて、そして共に能楽堂へ。渋谷区主催の観能会の参加者らしい。結構面白い観客層を掴めるかもしれない。

そしてわかりやすい狂言。簸屑。こういうものから入って、次第に深みへ引きずり込む作戦かな。石田幸雄はいつもどおり面白い、そして深田博治、この人は出来不出来の差が大きい。ご自分の会ができたらしいですし、頑張ってほしい。

本日覚えた新しい言葉:しんまく(ケチというか身じまいが良いというか)
前回覚えたのは:お左右(通知)


敦盛は大変期待していたし、期待していただけのことはありました。
まず、ワキの熊谷次郎直実登場。この方前にも思ったのですが、かすかにビブラートのかかった謡。私の好みではありませんが、とても上手いのでは。

草刈り男たちの中の一人が…という出だしは求塚の菜摘女(手持ちの平凡社能楽辞典には観阿弥か?とあります)に似ています。こちらは世阿弥作。皆直面で出てきます。でも、若くして死んだ敦盛なのですから、前シテは若いはずでは。と言うのは冗談ですが、今回関根知孝、はじめて意識してみましたが、とても気に入りました。

さて、一人残った草刈り男、自分は実は敦盛である、と言って消えて行きます。
アイが有名な敦盛の最後を語ります。高野和憲、力入りすぎ。もっとひょうひょうとやってほしい。茶系をコーディネイトした装束が素敵です。このアイ語りでは、直実はいったん敦盛を助けようとして馬に助け乗せたということになっています。

そして敦盛の霊が出てきて、自分の最後の一日を語ります。陣中での優雅な管絃の遊び、そして、熊谷次郎直実に打たれる勇壮な場面。緩急がついている後場で、人気曲だというのも納得できました。

面は十六(じゅうろく)。



参考は「心にグッとくる日本の古典」 黒澤弘光 NTT出版
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by soymedica | 2012-06-18 20:53 | 能楽 | Comments(0)
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