第一回 燦ノ会 二人静、石橋、地蔵舞

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第一回 燦ノ会 
2012年4月21日(土)13時より @喜多能楽堂
自由席5000円(中正面に席をとりました)


能 二人静
シテ 大島輝久、ツレ 友枝真也
ワキ 殿田謙吉、アイ 山本則孝
笛 一噌幸弘、小鼓 田邊恭資、大鼓 亀井広忠
後見 高林吟二、中村邦生

狂言 地蔵舞
シテ 山本則孝、アド 遠藤博義

仕舞 養老
友枝昭世

半能 石橋 連獅子
シテ(白獅子)塩津哲生、ツレ(赤獅子)佐々木多門
ワキ 宝生欣哉
笛 一噌隆之、小鼓 曽和正博、大鼓 佃良勝 太鼓 助川治
後見 佐々木宗生、友枝真也、大島輝久


自由席がどの程度のものなのか不明なので、12時15分くらいに着いたら結構席は選べましたが、消防署に睨まれそうなくらい通路にぎっしり補助席が出ている。若いお客さんや子供もいて、若手の会の立ち上げという華やかな雰囲気が盛り上がっています(すいません、ジーンズで行きました)。


二人静。大鼓の亀井広忠、派手目の袴。この人ちょっと太ってきた感じで、さらに隣の田邊恭資がものすごく華奢な感じなので、視覚的に面白い。
菜摘の女が戻ってこないと思ったら、何者かが取りついていて、そして問い詰めたところ、「静」の幽霊だと。どっちがシテでどっちがツレかわからないほど前の菜摘女が重要なのだけれど、友枝真也、ちょっと前半の謡が狂ってはいませんでしたでしょうか(私には初二人静なので間違っていたらごめんなさい)。

静と菜摘女、衣裳はそっくりだけれど若干違う。面もそっくりだけれど、静のほうがちょっと美人かな。詞章と違って袴はつけない。グーグル検索すると袴姿の写真も多いですが、今回はオレンジの着物に白の長絹でした。
相舞が揃うか、と言う所に注意が行くような曲ですが、同門で同年代、独立してまだ3年だとしたら、揃えるのはプロとしてはそんなに難しくないのでは。何てことを考えていたら終わってしまった。会の立ち上げにふさわしい華やかな能でした。


狂言の地蔵舞。とんちのきいた坊さんが、禁制になっている一夜の宿を無理やり借りて酒も御馳走になり、「地蔵舞」を舞うというもの。言葉の中に「ろさい」と言うものがあって何かと思ったら、僧が托鉢して米などを貰うことだそうです。邏斎と書くらしいですが、やっぱりこういうことがあるので国立能楽堂のあの字幕は便利。「地蔵舞」という楽しい舞を狂言に取り入れるための曲だそうです。
ところで「花もよ」という能楽雑誌が創刊されましたが、そこで高桑いづみが、何で狂言にはあんなに酔っ払いがたくさん出てくるのかについて書いています。このシリーズ、面白くなりそうです。


石橋。今回は半能。半能形式で上演されることの方が多いというのですが、私が見た時は(これが3回目)いつも前がついていたので、今回は「え、宝生欣哉の出番これだけ???」という感じ。「石橋渡らばや」と言っていたのに、帰っちゃうの?
二匹の獅子は勇壮で華やかでした。こちらの曲の方が合わせるのは大変そうに見えますが、それについては誰も何も言わないから、そんなに難しくないのでしょう。ただ、赤獅子は手足が長く、袖を掴むのが難しそうでした。

帰ろうとしたらロビーで小さな男の子(3歳くらい?)がしきりに獅子のまねをしている。これがびっくりするくらい上手。早く大きくなって舞台で見せてね。

休憩時間にいつもたばこ吸いに出てきていた本日の地謡の方、声を使うお仕事だからタバコはおやめになった方が。喉頭癌になりまっせ。パンフレットに囃子方の佃良勝と助川治さんの対談が出ていましたが、助川さんの石橋の開きの時には先生に「一週間煙草をやめろ」と注意されたそうです。この対談、なかなか面白くって、どこかに再掲するか、広く配るかしたら喜ばれるのではないでしょうか。
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by soymedica | 2012-04-23 21:43 | 能楽 | Comments(0)
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