狂言ごさる乃座 46th 粟田口 口真似 蛸

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狂言ごさる乃座 46th
3月31日(土)14時より@国立能楽堂
正面席(一番前だった)7000円


小舞 雪山 野村裕基
小舞 海人 玉之段 野村万作

粟田口 
大名 野村萬斎、太郎冠者 高野和憲、すっぱ 深田博治

口真似 
太郎冠者 野村裕基、主 野村万作、何某 石田幸雄


素囃子 男舞 
笛 栗林祐輔、小鼓 田邊恭資、大鼓 佃良太郎

蛸 吐墨
蛸の精 野村萬斎、旅僧 竹山悠樹、所の者 月崎晴夫


物凄い風に飛ばされそうな中、やっと国立能楽堂にたどり着く。普段の国立能楽堂よりお客に女性が多く、しかも若い。

まずは孫とおじいちゃんの小舞から。裕基クンの着物は紫で袖から青がのぞいて綺麗。髪が長めで華奢なので、女の子みたい。でもこの春から中学生だそうです。
万作の海人の振り付け。狂言と能との違いがよくわかる。このお家の人も謡や舞を大事にしている。


粟田口は馬鹿大名の話。前に萩大名の時にも思ったことですが、このお馬鹿な大名と言うのは萬斎にぴったりの役のような気がする。そして深田博治がとても良かった。

口真似。万作の着物がしゃれている。裕基クンはきっちりセリフが入っていてきっちり型どおりに演ずること、それができていました。そして、それを全く当然として自分体の演技をする大人たち。伝統芸能のお家の厳しさ、面白さ、そしてお客の目利きが役者を育てるということを感じました。どういう職種でも同じですが、まず、マニュアルを完璧にこなし、そこから一歩踏み出すことが大切と。応援しています。
それにしても石田幸雄、可笑しい。



解説にもあるとおり、面は「蛸」専用面と考えられている目が賢徳・口がうそふきという面白いもの。賢徳の部分の方が与える印象が強い。後シテは伝統的には「蛸頭巾」と言うものをつけるそうですが、万作が作った蛸の作り物を載せています。小書きの吐墨、考えていたとおりでした。ただ、黒いとあんまり映えませんね。グレーとか銀色ではどうでしょう。これは複式夢幻能の完全なパロディーで囃子もその短縮型。そこからしてクスクス笑っちゃう。能とは一緒に上演できないな、と思った曲でした。

ところで、能では大鼓・小鼓は腰かけていますが、あれは面をつけたシテの目印になるようにと聞きました。でも、本日面をつけていてもちゃんと舞台を回れていましたけれどね。単なる視覚効果のためでしょうか。

前半萬斎は何となくお疲れかな、と言う感じでしたが、蛸には大変満足。でも、もうちょっと太った方が舞台映えがするな。
パンフレットに三谷幸喜が「野村萬斎は室町時代から現代にやってきたご先祖様」説を書いていて面白かったです。

そして今日は万作があんまり活躍しなかったな、萬斎ばっかりだな、とちょっと寂しく思ってよく考えたら、これは萬斎の会でした。


写真は能楽堂の裏路地で見つけた仏様(?)。
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by soymedica | 2012-04-01 18:02 | 能楽 | Comments(0)
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