国立能楽堂 音曲聟 通盛

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国立能楽堂 定例公演 6月17日(金)18時30分
正面席 4800円

音曲聟 和泉流
シテ(聟)三宅近成、アド(舅)三宅右近、小アド(太郎冠者)三宅右矩、小アド(教えて)前田晃一

通盛 観世流
シテ 梅若玄祥、ツレ 梅若紀彰、ワキ 宝生欣哉、ワキツレ 御厨誠吾、アイ 高澤祐介
笛 松田弘之、小鼓 曽和正博、大鼓 白坂保行、太鼓 金春國和


本日は職場を早く出て何か食べてから、と思っていたら帰り際に呼び止められたり電車が少し遅れたりで、結局ぎりぎり。
能楽堂前の路上に、こんなんで東京の道を曲がれるのだろうか、と思うような長―――いストレッチリムジンが止めてあったが、関係者やお客さんのでは無いでしょうね。でも、あの辺あんな車が止まりそうな建物はありませんが。もしや能楽界の大パトロンとか。


まず、狂言。音曲聟とは、うーーーむ、聟に恥をかかせまいとする優しい舅。招待客の野蛮人の王様に恥をかかせないようにフィンガーボールの水を飲んだイギリス女王(ヴィクトリアですよね、今のエリザベスじゃないよね)のような話。
この狂言のおうちの人たちは皆なかなかのルックス。あとで玄祥さんや地謡の銕之丞さんを見ていてふと思ったのですが、狂言の人って太った人いませんね。


通盛。昔は人気曲だったそうですが、そして私はとっても良い話だと思うのですが、意外なほど解説本が少ない。手持ちの本では下の本(すでに絶版)だけ。能楽堂のプログラムの解説も良かった。

平家の多くの人が海に沈んだ鳴門で一門を弔っている僧。その前に現れた漁師と女。それは通盛とそのあとを追って死んだ小宰相の二人の霊でした。後場では合戦前の最後の別れを惜しむ二人と、討ち死にする通盛の様子が演じられますが、最後の晩愛人(通盛には本妻、とはいってもまだ子供、が別にあった)と別れを惜しんでいると、弟に「何やってるんだ!」と言われてしまうのが、恥ずかしい、と。昔からどこでも長男は優しくて、次男はきかん気だったのですね。

地謡には受勲した銕之丞さんも。でも、だれか一人だけ妙なビブラートの美声を発していたような、あれが銕之丞さんに思えたのですが、まさかね。

今回は結構予習していったので舞台もじっくり見られたのですが、席の選択を間違った。正面席前のほうの右端だったら
のですが、ワキ柱がじゃまになってワキツレがほとんど見えない!!これは残念。多少前の頭が邪魔になっても、真ん中寄りを買うのだった。(国立能楽堂はこの席を一番良いランクで売っているけれど、もっと細かい席割をしている公演ではこの席はランクが落ちるのも、尤もな話。)


さてさて、今回も本を買っちゃった。でも、文庫本で800円だから、と、自分に言い訳。
今日は品揃えがいつもと違うな、と思ったら檜書店ではなくて、能楽書林でした。

参考は
能の平家物語  秦恒平 朝日ソノラマ
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by soymedica | 2011-06-18 13:02 | 能楽 | Comments(0)
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